iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

表紙はこなみ詔子「ロマンス小説の七日間」

三浦しをんが描く恋愛小説。恋愛小説というと確実にどうでもいい気持ちになる私ですが、実は角川書店の夏の百冊に惹かれ購入。

彼女の恋愛感っていうのが「燃えるような恋」から程遠く、等身大でつぼにはまってとても面白く読めました。

内容は、海外ロマンス小説を翻訳するあかりと、ボーイフレンドの神名の物語と、

あかりが訳すロマンス小説(要するにハーレクインロマンス見たいな物)が平行し語られる。

あかりは、神名が会社を黙って辞めたことやネパールに行こうとしてることを知り、気持ちがささくれ立つ。そして苛立ちを翻訳する小説にぶつけ、結局小説はあかりの超訳、創造になっていく。

7日間に起こったことをぎゅっと凝縮したストーリー。

そして、やっぱり本人によるあとがきがしをん節炸裂。エッセイ好きの私には最高に面白

かった~さくっと読めて、ブックカバーももらえるのでお勧め。

ロマンス小説の七日間
三浦 しをん〔著〕
角川書店 (2003.11)
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