iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に忘れっぽい私の読書録。最近はもっぱらAudibleで聞く読書

「命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎」

辻真先の「命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎」を読んだ。

 

事件の舞台は「むの字屋敷」。俯瞰で見ると、ひらがなの“む”のように見えるという、なんとも奇妙な構造だ。読者としても、その全貌をなかなか掴みきれないのだが、登場人物たちも迷いながら歩いていたので、これは相当ややこしい建築なのだろう。(と、理解を放棄)

 

時代は大正。モガやモボたちが街を彩り、レトロな空気感のなかで、「命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎」は展開される。

 

おきゃんな娘がいきなり登場して作品全体に軽妙なリズムをもたらしている。そう、まさに「楽しい一冊」なのだ。

 

さて、本作の主人公は、あの明智小五郎……の“少年時代”である。彼は中学を卒業したばかりで、「探偵坊主」などと呼ばれつつ、すでに周囲から一目置かれている。例の「高校生探偵・工藤新一」ばりの存在感である。

 

 

お気軽なエンタメっぽいキャラクターもでてくるが、結構人が死んじゃうのである。

エエエ!あなたまで!?という人物まで途中で凶弾に倒れ、反則スレスレの方法で持ち直します。

舞台は大正時代なので、和洋折衷の当時の風俗の描写も楽しい。

ルパシカとか(わかった気で読んでいたけど調べてい見たら私の想像のルパシカとは全然違った。賢くなっちゃった。)

 

ちなみに作中で五郎ちゃんが披露する「バリツ」って何だっけ、と調べたら「シャーロックホームズ」が得意とする架空の日本古武術だって。

小技が効いてる~

 

 

エピローグでは事件の十数年後に登場人物たちが集結するのだが、みなそれなりにひとかどの人物になっていて感慨深い。

 

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命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎

館×大正ロマン×特殊設定×江戸川乱歩

「むの字屋敷」で巻き起こる、
死体消失に衆人監視下の殺人!
レジェンドが贈る、
本格ミステリの集大成

大正八年、帝国新報の記者・可能勝郎は、東京市郊外の世田谷村にやってきた。村一番の富豪である守泉家が、「なかむら座」を招いて『番町皿屋敷』を上演するのを取材するためだ。守泉邸は上空から見ると「む」のような形をしていて、通称「むの字屋敷」と呼ばれている。勝郎は「なかむら座」の俳優・静禰や、屋敷に滞在していた伊藤晴雨のモデル・カネなどにも話を聞きながら上演日を待つことに。しかし、深夜に勝郎が女性の死体を発見するものの現場を離れたわずかな間に消失、上演後の打ち上げの席では衆人環視下の殺人まで巻き起こる! 売り出し中の“探偵小僧”明智少年と共に推理を巡らす勝郎だったが……。レジェンド辻真先が、本格ミステリの楽しみを随所に鏤めて贈る、最新長編。

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名探偵明智小五郎(全)