iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「インテリア」野間美由紀さんを悼む

高校生の時に友達が大好きで、よく押し貸しをされていた漫画家の野間美由紀さんが、5月にお亡くなりになっていたようだ。

59歳、まだまだな年齢だなあ。

 

代表作といえば「パズルゲーム☆はいすくーる」をまさしく高校生の時に読んでいたのだが、そのころなかった言葉「リア充」達の解き明かす謎に、まぶしさとやっかみを感じていたことを思い出す。

 

 

間に挟まれた☆が時代を感じる・・・

 

新聞で訃報をしって懐かしくなり、ブックオフで見つけた一冊を読んでみた。

インテリア (白泉社文庫)

インテリア (白泉社文庫)

 

 

インテリアデザイナーの木綿子(ゆうこ)を軸にした連作ミステリー 

5歳年下の恋人たかやと二人で事件を解決していくのだが、トリックとしてはそこまで凝ったものではない。

それぞれの話はしっかりミステリしているし、恋愛要素とかも絡んで美しい絵柄だと思う。

 それでもどうしても良くも悪くも安定の火曜サスペンス劇場感。

 

ページ数にもよるのだろうがどうしても「犯人」の描写を「目つき顔つき態度の悪い奴」という絵柄で表現しちゃっている気がする。

 

登場シーンから、あなた犯人ですね?というか・・・

(もっと私をどんでん返してくれ!)

 

それから嫌いじゃないけど、必ず挟んでくるお色気シーンがちょっと苦手。

まあ、これは掲載紙による都合とかもあるんだろうなあ。

今回も、これでもかというくらい毎回毎回・・・いやいいよ、大人やしな。

 

高校生のとき読んでいた パズルゲーム☆はいすくーるは、その後成長してシリーズ化するのだが、だんだんお色気描写増えていくんだよねー

 

・・・リア充め。

 

それにしても久しぶり読めて楽しかった。

少女漫画界ミステリーという一分野を切り拓いた野間美由紀さん、安らかにお眠りください。