万城目学の「偉大なる、しゅららぼん」を読んだ。
案に違わず大変「万城目学」らしい、大ぼらスペクタクルファンタジーだ。
映画化されているので、ご存知の方も多いだろう。
私も、「濱田岳」が赤い学ランを着て出演していることだけは知っていた。
琵琶湖を舞台にした超能力一族の最終決戦を描くこのストーリは、とにかくCG作るの大変じゃなかったかしら?と思うくらい、破天荒のスペクタルシーンと大金持ちの知られざる生態、みたいな肩のこらないホラ話と、不器用な淡十郎の初恋という青春ストーリーが一度に楽しめる大変オトクな作品だった。
(あ、私さっきからホラホラ言ってますけど、いい意味でなんで!(なんでも免罪符~))
私の脳内では完全に映画のキャストで繰り広げられているため、脳内で濱田岳と岡田将生で繰り広げられる喜劇的展開の数々。
わたし、この岡田将生っていう人好きだわ~
なんか、オロオロしたり、ちょっとごまかそうとしたりする役をやらせたら右に出るものがいないのではないだろうか。
今回の彼の役は、日出涼介。
一族に受け継がれた力をコントロールする修行のため、高校生活を本家で送ることになった涼介は、そこで同い年の惣領息子「淡十郎」と出会う。
本家は、この琵琶湖周辺で手広く事業を行っているので、この淡十郎も生まれながらの殿様扱い。何しろ、本当の城に住んでいる一族なのだ。
殿様だから何をしても許されてきた彼は制服も好きな色「赤」の特注である。
涼介は勝手に「供」と認められ振り回されるのだが、そんなある日、一族の力を操る怪しい存在があらわれて・・・という話。
まさかの黒幕の登場でびっくり。(わたしは黒幕はパタ子さんじゃないかと踏んでいたけど)
最初はイヤーなやつでしかなかった「棗(なつめ)」も最後はめちゃくちゃかっこよく決めてくれるし、スカッとする爽快なラスト。最後に期待をもたせる演出も心憎いと思ったわ。
それにしても、「しゅららぼん????」ってなるよねー
最後に「しゅらら」と「ぼん」で2つの言葉に分けられるらしいっていうのがわかるけど、どうやら龍のゲップとおならなんですって。うふふ。
高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる……!
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キタ~!!!
前回の「近畿地方~」で初めて、こういうオカルトクリエータたちのモキュメンタリーにふれて、しょうしょうたしなみ方がわかってなかった感じがする(まじだと思ってタンタだもん)ので今回こそは、気合いれてゾゾッとしたいぞ。