和山やまの「女の園の星」を読んだよ。
アニメ化するらしい・・・そのアニメのDVDがついた特装版の値段がつり上がっていたので、みなさんもご記憶に新しいかもしれない。
普通に変えるか心配したがキンドルではちゃんと変えた。よかった。
星先生の声は星野源らしい・・・
こりゃ、人気出るはずよね・・・
相変わらずの、得体の知れないとまでは言わないが独特のペースの星先生と周りの人々。
今回は、人前でご飯を食べるのが苦手な三木さん、という新しいキャラが出てくる。
星先生は、三木さんに「人前でご飯が食べられるように協力して欲しい」と頼まれる。
「なぜ僕に?」
「先生が、学年が違う私の名前を覚えていてくれたから、あの、関わりのない生徒の名前を覚えてくれる人なら、なんとなく・・・・大丈夫かなぁって」
っていう下りがあるのですが、たしかに自分の名前を知っていてくれるとやっぱり嬉しいものだ。
ただ、この場合星先生は机の上に置いてある記名したノートを見ただけだったのだが。
もちろん、そんなことは言えないけど。このいい感じのエピソードをあっさりぶち壊しつつ、何が起こるわけでもない星先生の学校生活が綴られている。
あと、星の奥さんも登場。
なぜか顔出しNG。それ町のお父さんみたい。
こちらは、高熱を出して寝込んだ星先生に「キッチンにご飯をつくっておいているので食べれたら食べてね」というLINEが届く。
感謝しながら行くとそこには「ナンもターメリックライスも楽しめる本場のカレー」
冷蔵庫を開けると「ラッシー」
とにかく、星先生は若い頃と比べると目の下にくまも出来まくっているし、飄々としていて毒気がない。毒気もないけど覇気もない。
女子高の若い男の先生の話、と聞いてまず思い浮かべるような、キラキラだったりギラギラだっりするような恋愛絡みの話は全くなく、
でてくる女子高生も先生に片思い、とかクラス内でのいじめや嫉妬とかとも無縁の、ある意味理想通り越してファンタジーかも。
現実の女子高生は多分こんな感じなんだろうけど、多分その面白いところだけ描いてる感じかな。
っていろいろ感想を捻り出してみたけど、要は謎なくらい画力の高いギャグ漫画なのだが、「いまだないタイプ」とだけはお約束できる。
「このマンガがすごい︕2021」オンナ編(宝島社)にて第1位を受賞しているこの作品
この調子で1年に一冊くらい出てくれてらいいな。
おお、2023年版もでてた。