万城目学の「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」
を読んだ。
かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかのこちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲ったある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃げこんできて……。元気なかのこちゃんの活躍、気高いマドレーヌ夫人の冒険、この世の不思議、うれしい出会い、いつか訪れる別れ。誰もが通り過ぎた日々が、キラキラした輝きとともに蘇り、やがて静かな余韻が心の奥底に染みわたる。
こちらの話、ねこがおしゃべりできる設定である。もちろん、犬も。
マドレーヌ夫人は「かのこちゃんのお母さんが作ったマドレーヌの焼色のような赤茶」の猫。
ノラ人生を謳歌していた彼女はあるゲリラ豪雨の日にうっかり逃げ込んだ犬小屋の主「玄三郎」と言葉が通じる事をしる。
種を超えた出会いがどのように愛情に変わったのかは書かれてないが、二人は夫婦になる。
もちろん、フィクションなんけど、
「ふーん、猫って水が嫌いなんだ〜」
とか、本当にねこの気持ちが聞けた気がしてくる。
夫の玄三郎は老衰で亡くなるのだが、電車で読んで涙が出て困った。
こんなふうにきちんとパートナーにお別れを言えて旅立てるなんて素晴らしい。
読むとほのぼのしてしまう話だった。
かのこちゃんのパパ、いい人だなぁだなぁ。
読書好きの義妹が娘にくれた本。
言葉でうまく言い表せないけど、この感じ確かに好きだわ。
うちの夫人?
いや、夫人ではないしメスでもない。
ねこのテレビを見るねこ、を撮りたかったけど、全く撮れない!