iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「実は、拙者は。」影の薄さも1つの才能

白蔵 盈太の「実は、拙者は。」を読んだ 初読みの作家さんだが、楽しい読書だった。 八五郎は目立たないことが唯一の取り柄の町人。 目立たないというか、影が薄すぎて剣の達人ですら尾行に気づかないほどだ。 あまりにも目立たないため、そんなつもりもない…

「民王」漢字が読めなくても正しいことがわかってれば良い!

池井戸潤の民王を読んだ。 ドラマをチラチラ見てたので、読みながら脳内キャストは遠藤憲一と菅田将暉だ。 あらすじを言うと、「俺があいつであいつが俺で」の物語。総理大臣の父親と大学生の息子の心が入れ替わってしまうのだ。 しかも、これは計画的なテロ…

「恋文の技術」を磨いて恋文どっとこむを起業しよう!

森見登美彦の「恋文の技術」を読んだ。 京都から石川県の水産試験所にやってきた大学院生の守田くんが、どんな女性もメロメロになる恋文を書けるようになるため「文通武者修行」と称してたくさん手紙を書く、往復ではなく片道書簡文学。 はたして恋文の技術…

「踏切と少女」こわいっちゃ怖いが淡白すぎる

「むかしむかしあるところに死体がありました」で有名な青柳碧人の「踏切と少女 怪談青柳屋敷別館」を読んだ。 別館というからには本館もある。 どちらも実話系怪談のコレクション格納倉としての意味合いで「青柳屋敷」と銘打たれているらしい。 正直タイト…

「クリスマスのポアロ」今年のクリスマスはブラッディ

アガサクリスティのクリスマスのポアロを読んだ。 のっけから 親戚のおじさんに「最近君の作品ってちょっとお上品すぎるんじゃない?」と言われたのでたっぷり血を撒いています。 というクリスティ断りが入っていて笑ってしまった。 この作品はクリスティの…

「章魚木の下で」たこのきのしたで

中島敦の章魚木の下でを読んだ。 タコの木?と思っていたが、本日解決したのでとっても短い本だけどレビューします。 そもそもタコノキという種類の植物があるらしく、今日道端で遭遇した珍しい木を友達のグーグルレンズで調べたらビヨウタコノキと出た。 ビ…

Audible3か月99円キャンペーン

私が依存しまくっているサブスクAudibleがなんと3ヶ月99円ですって!!! これね、本読み全員におすすめしたいと思っていたんですよ。 正規の金額になっても1500円だし。 最近単行本高いから1500円って一冊買えるかどうかの金額じゃない? それで、20万冊聴…