iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

私にも読めた!「数学的にありえない」

なにしろ数学が嫌いで、今から半世紀以上前に銀行の内定を蹴って警察官になったという父親を持つ由緒正しい数学オンチの血の流れるこの私。

このタイトルの本を読めて、自分でもびっくりです。

 しかし、それもそのはず、内容はそんなに難しい数学は出てきません。いえ、出てきますけど読み飛ばしちゃってもいいんです。

久しぶりに量子力学とか単語自体見ましたけども。それはそれでわかんなくてもなんとかなるもんでして。

あ、後面白かったのは「この中に同じ誕生日の人がいる確率」というやつ。

100人の集団だったらどのくらいいると思います?って、計算方法も答えも忘れちまったんですが、思ったよりいるんですよ。(すみません、すみません、ああ聞こえる、突っ込みの声!)正解を知りたい方はぜひ本書を!

とにかく、ある病気とマッドサイエンティストの薬のせいでとてつもなく確率の計算できるようになってしまうケイン。

つまり、いろんなことを計算しつくして次に何が起こるのか「予知能力」を持ってしまいます。

そこに北朝鮮から命を狙われるナバァという女性工作員と、双子の兄、難病の娘をもつ傭兵、自殺しようとした瞬間にロトで大当たりをした男。などなど登場し、いろんな伏線が最後にはするするとつながって、うーん、アメリカのえんたーてぃめんと!

最後まで一気に読みました。先ほどアマゾンをチェックしたらなんと、ゲストレビュアー児玉清氏が「超面白小説」と絶賛!しとりました。写真入りで。萌え~ってちがうか。

数学的にありえない〈上〉

数学的にありえない〈上〉 (単行本)
アダム ファウアー (著), Adam Fawer (原著), 矢口 誠 (翻訳)