暑いので、お化けの話でぞぞぞ~っとして見ませんか?といっても、このお話は最後はにっこり暖かいおはなしなのですが。
まず表紙のタイトル右上、ここに目をこらしてください。ひ、人の顔が!心霊写真[E:coldsweats02]じゃぁ~?
って、このしりあがり寿さんが書いたようなおばあさんが、今回お店に憑く(!)ゆうれいです。前半結構怖い。
内容は・・・
町一番、いや国一番とも言われるおいしいケーキをやくばあさんパティシエ。コーラ・リー・メリーウェザー。
でもいつも仏頂面。お客さんもケーキのことしか関心はない。
そんな彼女が死んでしまい、人々は、彼女のことではなく彼女のケーキのことを思い泣く。
そんな彼女のお店が売りに出されるのだが、幽霊となって新しいケーキ職人たちを次々と追い出してしまいます。
そして最後にやってきたのは、今までずっと船のレストランでデザートを作っていたアニー。
どんなに船が揺れたって、デザートをちゃんと作っていたわ。と剛毅な彼女は、幽霊の追い出し作戦にも負けません。
とうとう、幽霊に「わたしの満足するケーキが焼けたら邪魔はしないよ!」と言わせます。
ところがどんなケーキを作ってもコーラ・リーは満足しません。
そのたびアニーのケーキを焼くスキルはいやおうなく上がっていくのですが、最後に出したのは、チョコレートケーキにたっぶりのアイシングで「お誕生日おめでとう!」と飾り付けしてあるもの。
おばあさんは、生前誰からも誕生日ケーキをもらったことがなかったのです。
ようやく満足したおばあさんは、成仏・・・・することなく店の共同経営者として!二人で新しいケーキ屋さんを始めます。
たくさんのケーキが出てきて、最後にはおばあさんのために焼いたチョコレートケーキのレシピもついています。
これがまた甘そう~[E:happy02]で。そ、そんなに砂糖を入れるのか!ってくらいのぶっこみ。
しかし、絵は甘すぎず前半の地縛霊となって暴れ狂うおばあさんは結構怖いっす。
お化け好き(うちの子)、お菓子好きのあなたにお勧めの一冊ですよ~
ジャクリーン K.オグバン、マージョリー・プライスマン、 福本 友美子 (大型本 - 2007/12)