相変わらずのインパクトのあるタイトル「喘ぎ泣く死美人」を読んだ。
正直、amazonで検索するとやらしい本が一緒に上がってくるので恥ずかしい。
一度検索したが最後、しつこく私の嗜好を誤解したままいろいろおすすめしてくるんでしょ!嫌すぎる。
昭和3年、町はずれに住んでいた60歳過ぎの女性・片岡直が殺された。行きずりの強盗が犯人だろうと思われたが、事件の真相は直の恐ろしい過去に隠されていた――。そのほか当時の交友関係をベースにした「艶書御要心」「素敵なステッキの話」、外国を舞台とした「夜読むべからず」「喘ぎ泣く死美人」、また新たに単行本未収録作品「燈台岩の死体」「甲蟲の指輪」を加えた全18作品を掲載。
タイトル「喘ぎ泣く・・・」は短めの、しかししっかり横溝正史らしいお話。
珍しいのは「素敵なステッキの話」のように、いわゆる「世にも不思議な物語」テイストの短編や、それよりも短いショートショート集が入っていること。
今気がついたけど「素敵なステッキ」って・・・地口ですな。どうした先生?
どうしても集中力が続かないわたしのような人間にはぴったりかもしれない。
ただし、読み応えという点ではやはり物足りないかな。
あと、少し残念なのは「あの」表紙絵がないこと。
ま、どっちにしろ電子書籍なんだけど。
もう一つ今日読んだ本「ゾンビで学ぶAtoZ」
- 作者: ポールルイス,ケンラマグ,Paul Lewis,Kenneth K. Lamug,伊藤詔子
- 出版社/メーカー: 小鳥遊書房
- 発売日: 2019/01/25
- メディア: 単行本
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図書館で面白そうだったので息子に借りて帰ったのだが、とてもとてもうちの小6には読みこなせないような、ズンッと重ための話。
なんとなく、絵が海外っぽくてかわいい。と思ったけどその可愛い絵でもって、AからZまで、カウントダウンのように来るべき終焉を予言するページが続く。
天変地異や、化学物質の汚染、テロなどなど怖い言葉がこれでもかとばかり並べられる。
うーん、どういうコンセプトなのかしら?
しかし面白かったのはTのページでトランプ大統領が
「TはトランプのT 破壊屋ドナルド 彼は君の頭をオレンジ色に塗り 次に君の部屋を核攻撃するぞ!」
としてカウントされているところ。
ひでぇ(笑)環境破壊と同列の扱い。
作者はおふざけではなく、注意喚起がしたいらしい!
ちょっとチーンってなるけど、目をそらすなってところかな。
現実を見据えたい人にオススメ。