iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

蚊トンボ白鬚の冒険

蚊トンボ白鬚の冒険
藤原 伊織著
講談社 (2002.4)
この本は現在お取り扱いできません。

何年かまえに確かこのミステリーがすごいにランクインしたこの作品。
藤原伊織は裏切らないという、若いころの刷り込みから、
ずっと読みたいと思っていたところ、運良く図書館で出会えました。
 ミステリーとファンタジーとハードボイルドを足して4で割ったような(足りんやん!)内容。
 ある日自分の頭の中に、しゃべる蚊トンボが住み着いて、
その蚊トンボの力で限界を超えた筋肉の運動ができるようになり、
やくざやクレージーな殺人者と渡り歩くことになる配管工の若者のお話。
ちょっぴりロマンスあり。自分で書いてもわからん!

冷静に考えるとありえない設定と、ありえない出会いから始まる恋愛。
それなのに、読まされるのはやっぱり「藤原伊織はうらぎらな~い!」
熱中して周囲にシールドを張るほどの面白さではないけれど、
しっかり電車を乗り過ごしてしまいました。

最終的には勧善懲悪の単純なストーリーを求めてしまう未熟な私的には、最後が残念だった。

ハードボイルド・ファンタジー?に新しい境地を見る度★★★