何年かまえに確かこのミステリーがすごいにランクインしたこの作品。
藤原伊織は裏切らないという、若いころの刷り込みから、
ずっと読みたいと思っていたところ、運良く図書館で出会えました。
ミステリーとファンタジーとハードボイルドを足して4で割ったような(足りんやん!)内容。
ある日自分の頭の中に、しゃべる蚊トンボが住み着いて、
その蚊トンボの力で限界を超えた筋肉の運動ができるようになり、
やくざやクレージーな殺人者と渡り歩くことになる配管工の若者のお話。
ちょっぴりロマンスあり。自分で書いてもわからん!
冷静に考えるとありえない設定と、ありえない出会いから始まる恋愛。
それなのに、読まされるのはやっぱり「藤原伊織はうらぎらな~い!」
熱中して周囲にシールドを張るほどの面白さではないけれど、
しっかり電車を乗り過ごしてしまいました。
最終的には勧善懲悪の単純なストーリーを求めてしまう未熟な私的には、最後が残念だった。
ハードボイルド・ファンタジー?に新しい境地を見る度★★★