この表紙のちょっと「でこちん」な感じで書かれているが泉鏡花。
周りは素晴らしき点描で描かれた妖怪たちに囲まれている。
とはいえ、泉鏡花は外科室と高野聖くらいしか読んだことない。なんか敷居が高いんだよねー
でも私の好きな作家さん(ソースは忘れたが三浦しをんとか角田光代とか)はたいがい泉鏡花めちゃぼめてるし、私も読んでみたい!
と思ってこんなものを買ったりしたのだが、まったく太刀打ちできず・・・
そもそも青空文庫で読めるとはいえ、188冊ダウンロードする手間を考えたら200円は破格な気がする。(一冊しか読んでないけどな!)
その、敷居高めの泉鏡花のコミカライズをあの水木しげるがしてるとあっては、オモチロイに違いない。(←作中何回も出てくるの、オモチロイ)
内容は、泉鏡花の一生と彼の作品「黒猫」と「高野聖」のコミカライズ。
あれま、高野聖ではあのネズミ男が出てきているよ・・・もう、サービス精神旺盛なんだから!!!
泉鏡花は雷が大嫌いで、ものすごい潔癖症、ウサギのお守りをたくさん集めていたらしい。かわいいところあるよね。
でも、お酒までグラグラ煮てからじゃないと飲まないって、相当なものだね!
理由もなくなんがジーンとしたのがこのコマ。
水木しげると泉鏡花の生年が被っているのだな。だからどうしたというわけなはないのだが、テレビでカラーで動いてるところを見ていた人と、教科書に出てくる人が同じ時代だったというのがオモチロく感じた。
高野聖と言えばこんなコミカライズ版もある。
(いいから原本を読めという気もするが)
同じ作品でも別の描き方があるのだな。こちらのほうがセクシィな描写が多かった。
トーエ・シンメはほかにも芥川龍之介や夢野久作などのコミカライズを描いている。
しかもkindleunlimitedなのでおススメだ。(多分マンガでわかるシリーズの作者の一人だと思われる)
長すぎるおうち時間、古典を攻略したい(でも挫折しそう~)なあなたにおススメ!