ファクトフルネスを読んだ。
まさしくこのコロナ禍の今、この人だったらなんと言うか聞いてみたかった。
残念ながら作者はこの本の上梓を待たず、すい臓がんでお亡くなりになったそうである。
昨年から話題の書としていろんなところでオススメされていたが、正直敷居が高くて
でも、お難しいでしょー!
と思っていましたが意外や意外、最後まで面白く読めた。
とはいえ今回はオーディブル版で読み聞かせてもらったので、字面を追って最後まで読めたかどうかは自信ない。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
最初に、クイズが出される。
世の中のことをどれだが知っているか試すクイズだ。
正直、結果はズタボロで無作為にチンパンジーに選ばせらよりも正答率が低かった。
これは、教養があるとされる職業群の方が正答率が低いくらいなのだ。
ハンス氏は「なぜ皆んな新しいデータをもとに考えないのか」と嘆く。
例えば、女子の平均教育年数。
実はほぼ男子との差はなくなっている。
例えば、なんらかの形で電気を使える人。
実は8割。
我々が教育を受けた時代のデータに比べて格段に世界はよりよくなっていたのだ。
『ファクトフルネス(FACTFULNESS)』チンパンジークイズ
クイズを試したい方はこちらに。
読了したのにに2問落とした。が、この問題3割以上取れる人は本当に少ないんだって。
ハンス氏の主張はこうだ。
世の中はより良くなっている。
この進歩を止めないために何が必要か、正しいデータをもとに考えよ。
発展途上国とは何か?自分たちと何が違うのか?
なぜ同じレベルの生活を送るのを無理と考えるのか?
ユーモアを交えた彼の語り口が楽しくて思わず人に伝えたくなる。
本の中には、データをいかに見せるかという部分が多かったのが残念ながら読み聞かせなので図版を全然見てない。
というわけで、彼がプレゼンしているTEDを探してみた。
『FACTFULNESS』の著者、ハンス・ロスリングのTED動画まとめ | ぽりずむ
まとめてくれてる方がいた。あとでじっくりみよう。
それにしても、もしこの人が今生きていたらなんというだろう。このコロナ禍中に。
作者は、感染者を研究する医師でエボラ出血熱などの対策を行った人なのだ。
今この人が居なくなってしまっていたことはとても残念だと思う。
思ったよりずっと読みやすいので、さっきのチンパンジークイズでいい点取れなかった方には特におススメ!