お盆を過ぎて、少しは過ごしやすくなった、、、、と言いたいところだが、連日エアコン漬けの我が家だ。
必定、部屋のドアを閉めるので、猫が学習して人間と共連れして出入りするようになった。
まるで、マンションのセキュリティを突破するセールスマンのようだ。
ただし、共連れは人間の出入りのタイミングだけではなく、猫のタイミングで行われることも多い。下僕はドアを開けるためにちょいちょい呼ばれる。もはや、これは共連れでない。
夜中見ると目が光ってて怖い。
さて、今日は東川篤哉の「放課後はミステリーとともに」を読んだ。
先日読んだ「君に読ませたいミステリーがあるんだ」の前編。私立鯉ケ窪学園のお話だ。前編より先に後編をよんでしまったら、なんかくやしくてリベンジのように前編を読んでしまう、なんてことない?
相変わらず軽妙な学園ミステリーで結構楽しい。頭を空っぽにして読むべし。
しかしぼんやりしていると、「江戸川乱歩の二銭銅貨の小説を持ち歩く女子高生」とか大人もニヤリとさせられるワードも飛び出す。
それにしても、鯉ヶ窪学園は東京の国分寺市、武蔵野にある恋ヶ窪というところにあるらしく、そんな地名が本当にあると知らなかった私はまた一つかしこくなってしまった。
国分寺ってなんとなく東京の奥の方というイメージだったけど、実際は東京のど真ん中、おヘソと言われているらしい。
武蔵野と言えば、国木田独歩の「武蔵野」を思い出すし、読んだことないけど「武蔵野はすごい寂れたところ、でもそこがめちゃいいよ!」っていう小説だったような。しらんけど。
グーグルマップで見る限り今の恋ヶ窪のある武蔵野は、ロピアだのイケアだのがあるちっとも個性のない街に見える。
独歩が絶類の美を鳴らしていると表現した美しい自然はもはや小説の中にしかない。
霧ケ峰涼はエアコンみたいな名前だが、カープファンにして鯉ケ窪学園高校探偵部の立派な副部長である。探偵部とはもちろん、探偵小説愛好のみならず、実地に探偵活動を行うのを旨としているのは言うまでもない。鯉ケ窪学園とその周辺にはなぜか事件が多い。校舎から消えた泥棒、クラスメイトと毒入り珈琲一族との関わり、校外学習のUFO騒動、密室状態の屋上から転落した女子……など。 それらの愉快で不可解な事件の謎を解くはずの涼だが、ギャグが冴えるものの、推理は発展途上で五里霧中。顧問教師・石崎浩見や同級生の高林奈緒子の力を借りて推理を開始する。果たして、あざやかに解決へと導くのは探偵部副部長なのか、それとも意外なあの人か? ユーモア学園推理の結末は?
どうやらドラマ化もされたようで、配役を見るとずいぶん懐かしい顔ぶれ。
速水もこみちとかがでていた。顧問の石崎先生役らしい。
次に読みたい本
いわゆる文スト版の表紙。娘に何度レクチャーを受けるが何度聞いてもこの文豪ストレイドックスという世界観についていけない。
しかし、高校生だったら、うえの本人写真を利用した表紙よりはこっちの方が手に取りやすいよね、そりゃ~
ついでにこれも。イラストがいい。