森永卓郎の「がん闘病日記」を読んだ。
わたしはこの人のことをたまにテレビに出てくるニコニコしたおじさん、としか認識していなかった。
『ザイム真理教』(19万部)『書いてはいけない』(24万部)と3部作のシリーズデザイン
ーお金よりもずっと大切なことー■突然の余命宣告から、治療法の選択、がんとお金、人生観まで、著者渾身の闘病記録!
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目次
第1章 突然のがん宣告
第2章 殺到する「がんの治し方」
第3章 がん治療とお金
第4章 私の選択
第5章 いまやる、すぐやる、好きなようにやる
第6章 素敵な仕事、自由な人生
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しかし、前作の「ザイム真理教」と「書いてはいけない」を読んで俄然イメージが変わってしまった。
このおじさん、面白い!なんてやんちゃなんだ!
今回は、同じ出版社から出された彼の闘病記。今年の6月に出版されたものだ。
リアルに、7月にある検査の結果いかんによっては治療の選択肢がかなり減ってくる的なことが書いてあるので、うかうかしているとこの本を読む前に訃報を聞きかねないのである。
不謹慎かもしれないけど、この本はそんなことを言っても大丈夫そうな、あっけらかんとした、底しれぬパワーがある。
お金よりずっと大切なこと・・・なんてありがちなサブタイトルがついているけど、なかなかどうして潔いのだ。むしろ私だったら「人生のボーナストラックを楽しむには」とかにする!
去年、膵臓がんステージ4の告知を受けたものの、抗がん剤が全く効かず、その後の検査でどこに病巣があるかわからない原発がんと診断が変更された森永さん。
どのような治療をするか、そしてしないかということを選択していく。いざ自分ががんになったらあんまり考えたくないようなことも、しっかり考える。
たとえば「オプシーボ」という高額な薬を使用すると、月々どれほどの費用がかかるのか、といった具体的な金額が書かれている。
それは、自分の延命のための料金のようなものなんだが、なんだかいつものビジネス書の調子なので「ふーん、勉強になるなぁ」みたいなテンションになってしまうのである
でも、この本がすごいのは、半分はそんなふうにテレビやラジオで経済アナリストとしての闘病記。残りの半分はやりたいことをやれるだけやるぞという「夢を見ない男」っぷりだ。
夢を見る、の間違いじゃないの?と思われる方もいると思うが間違いではない。
彼は「夢を夢のままにしない」のだ。
それを証拠に「いつか童話が書きたいとおもっていた」ので「いまここで書く」といっていきなり童話が始まったり、「歌人になりたい」とか「歌手になりたい」とか思った途端にとりあえずやっちゃっているのだ。
僕の唄は「すごくうまくもすごく下手でもない」からダメなのだ。と言いつつ今は「森永歌謡祭」を開いてくれるという約束目指して闘病中らしい。
後半の「こどもを育てるためにがむしゃらにはたらいたが50代を超えたあたりから、好きな仕事だけ選んでできるようになった」の部分にドキリ。
あの、ニコニコの仮面のしたには・・・やっぱりニコニコな感じ!?
自分で自分をご機嫌にできる、大した人なんである。
ザイム真理教は本当にオススメ。お金のことに苦手意識がある人ほど読んでほしい!
こんな商品がある・・・実は私も乳がんサバイバーなんだけど、こんなおしゃれなカミングアウトもいいね。
次に読みたい本
今日は8月19日、ひょっとしてハイク(俳句)の日かしら。(ちがうかしら)
調べないのかよ・・・
この本をよめば20週つまり5ヶ月で俳句が作れるようになる。
何故だろう、20週のほうが5ヶ月よりよっぽど短く感じる・・・
5ヶ月も?ってなったもん。