坂口恭平の「よみぐすり」を読んだ。
この間、次に読みたい本で挙げた「生きのびるための事務」の作者だ。
この本は、本屋で「この本わたしが必要な本だわ!!」とビビビときて連れて帰ったものの、只今積読コーナーにそっと供えられている本である。
いつか必ず読むから、首を洗って待っていてほしい。
といいつつ、初、坂口恭平本はAudibleで読み上げてくれるこちら。
この人、「いのっちの電話」として自分の電話番号を公開しているらしくて何度も携帯番号がでていきた。何ならアマゾンの本の紹介にも電話番号が書かれている。
恐ろしいことに、ほんの表紙の絵にも書いてある!
死にたくなったら電話して、としてこの携帯番号を公開して、今では一日30人近く電話を受けているそうである。一ヶ月で900人近くと話す。しかも彼は、躁うつ病を持っていて月の25日は元気いっぱいだが5日は死にたいと口走るほど落ちている。
信じられないほどのバイタリティ溢れているマンだ。むしろ怖い。
さてこの本、「よみくすり」と称するだけあって、心に響くいいこと言うんですよ。
でも、結局突き詰めると昨日のオカマとおんなじこと言ってるんすよ。
(口悪いな、おい)
いや、すごいなと思って。
この人も、結局自分のことを好きじゃない人の為に自分の時間を使わなくていいと言っていた。
あ、これてセレンディピティ?
私が今「言ってほしい言葉」がこれ?だから、こういう内容の文章ばっかり目についちゃうのか・・・
はーやっぱり。
認めたくはないけど私、会社の人間関係で腐ってる!!!!{くさってる~}✖5
全世界対象に自分が腐ってるなんて公開するなんて恥ずかしいわぁ。もにょもにょ。
でもま、この本の中で一番響いたのはそこではなくて、「手を動かせ」というワード。
悩んだり落ちこんだりして「死にたい」って思っている時、本当にそれは希死念慮みたいなわかったような言葉でまとめてしまっていいの?
まだまだ、何にもしていないでしょ。
とりあえず、手を動かしてみなよ。修行足りないと思うよ。って。
私のこの説明だと誤解を受けそうで申し訳ないんだけど、いろいろ考える前にまず手を動かしてなすべきことをしろ、ってことですよ。ふむふむ。
私は別に今死にたいとかは思っていないので、(正確には今も昔も死にたいと思ったことはない。せいぜい面倒くさいからもういいかな、と思うことがあるくらいだ)彼に電話はしないのだが、ホントいいこと言うな~
そういう意味で少し話しては見たい。
本当に必要な人の妨げになるので電話しませんけどね。
その前に重度の人見知りなんで、知らない人と携帯で話すくらいなら布団ひっかぶって寝ますけどね。
「死にたい」に、代わる言葉が必要なんだと思う。
2012年より、自身の携帯電話の番号090-8106-4666を公開し、「いのっちの電話」として、現在も年間平均1万人を超える「死にたい人」の話を聞き続けている著者、坂口恭平。そんな著者が、死にたい人からの電話を受けた後、たびたびTwitterで記してきた、そして今も毎日書きまくっている、言葉たち。「死にたい」に代わる言葉を探す一連の運動の軌跡を厳選した言葉集。
携帯番号がTシャツに書かれている本。
次に読みたい本
ちょっと名作が読みたい気分。夏休みの宿題の定番といえば読書感想文。
読書感想文と言えば・・・なんだろう。というか過去自分が感想文を書いた本が1冊も思い出せない。
うーん、宮沢賢治とか読みたいかも。
うーん、みんな表紙絵を工夫してるな~