東野圭吾の「誰かが私を殺した」を読んだ。
むむ?なんか類似のタイトルの本あったよね、と思って調べたよ。
・・・1冊どころの騒ぎじゃなかった(爆笑)
「私が彼を殺した」
2冊めにしてリンクを貼るのが面倒になったけど、とにかく誰かが誰かを殺すシリーズというのがあるっぽい。
今回の「誰かが私を殺した」はオーディブルオリジナル作品とのことで豪華俳優陣がたくさん出演している、ラジオドラマ仕立て。
私は殺されている??ということで実は幽靈目線のファンタジー要素ありミステリだ。
ただ、幽靈目線で進むミステリだからといって通常の推理小説と変わらない。
壁抜けができるわけでもなく、他人の背後霊と話し合うでこともなく、ただひたすら神の視点のように被害者の女性は加賀刑事の背後で事件を眺める。
加賀刑事もちょっと出世していて、本来なら足で捜査などをしない管理職になっているようで、(でも出かけちゃうんだけど)声は渋さ極まる高橋克典だった。
あ、当たり前の様に加賀刑事と言ったけど、東野ミステリーでは福山雅治がやった湯川先生役と同じくらい有名なキャラクター。たしか阿部寛が何回もやっていたはず。
良くも悪くも「東野圭吾らしい」ちょうど良さと言うか、今すぐにでも何曜日かの9時から2時間位でやれそうなストーリーだった。(は!すんません。何様かというような発言をしてしまっただ)
ラジオドラマ仕立てなのでバックで音楽が流れるときがあるのだが、他の本ではそんな事ないので、どこかで携帯のアラームがなってる?と何回も騙されて探してしまった。
(中途半端な効果音と音楽はいらんかなーいれるならしっかり入れたらいいのに)
とはいえ、久しぶりに東野圭吾のミステリを読めて楽しかったのも事実。
わかりやすくて収まりが良くて流石ですね!と思ったことよ。
加賀恭一郎の新シリーズ、まずは耳から。
東野圭吾、初のオーディブル作品は完全オリジナル。
新たな加賀のバディも現れ、累計1400万部を突破したシリーズは新たなステージへ!
亡き夫の月命日。墓前で手を合わせていると、突然背中に衝撃を受けた。気づいた時には、魂だけがこの世に留まっていた。どうやら私は誰かに撃たれたらしい。
警察の遺体安置所で出会ったのは、警視庁捜査一課の加賀恭一郎警部と部下の女性刑事・新澤。私は彼等による捜査の行方を見守りながら、なぜ自分が殺されたのかを考えた。
国重ホールディングスの「女帝」として、すべて完璧にこなしてきたつもりだし、母親としては、来月結婚する一人息子に愛情を注ぎ続けてきた。だが公私において、気に入った人間はとことん守って盛り立てる一方で、信用できなくなった人間を容赦なく切り捨ててきたのも事実だ。私に恨みを持つ者は少なくない。
その中の誰かが私の命を奪ったということだろうか。やがて加賀はほんの些細な手がかりを積み重ねることで、事件の真相に迫っていく。
彼の推理の先にあったものは、私が想像さえしないものだった。
次に読みたい本
もう一歩進んで、刑事が幽霊になると今度は、解決しても誰にも伝えられなくて困るらしいのだ。
そのうち、霊媒刑事もでるだろう。
あ、有名なのいた・・・