iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「考えすぎない練習」思考の総量を減らしてあなたもハッピーに。

ジョセフ・グエンの「考えすぎない練習」を読んだ。

さきほど、アマゾンで考えすぎない、を検索して驚いた。

なんとまあ、類似書籍の多いことか・・・

・考えすぎない

・考えすぎない生き方

・考えすぎない練習帳

・考えすぎない人の考え方

 

ひょっとして、みんな全力で考えすぎないように頑張っている時代なの?!
少なくとも、いま時代は考えすぎない奴の味方っぽい。

 

さて、気になる内容は思ったよりシンプルで、ビジネス書的なものを期待している人にはイマイチと思われるが、どちらかと言うとスピリチュアル系瞑想とか禅の勧めだった。

 

瞑想は素晴らしいと言われて、できる奴はやっている、みたいな雰囲気だがどうなんだろう。

ヨガのレッスンのときに必ずやるが、なーーーんも考えないのが難しすぎて、目を瞑って座ることができても瞑想まではとてもとてもという感じだ。

 

これが正しく瞑想できているかどうかって、みんなどうやってわかるのだろう。(無心になったら自分でわかるものなのだろうか)

 

夢十夜でそんな話があったなぁ。
(悟りを開く武士の話、第2夜だった。ネット便利)

朗読コンテンツ08-夏目漱石「夢十夜」-第二夜(悟りを開く侍の話)には、漱石の苦悶が描かれている。

 

この本がを読んではっとしたのは、「私たちが苦しむのは、考える内容ではなく、考える量が多さのせい」の一言に尽きる。

 

良いことだろうが悪いことだろうが、考える総量が多いことによってヘトヘトになっちゃうのだ。

 

それに、良いことばっかり「考えすぎちゃう」ことってあまり無くない?

悩みとしてカウントされないのかもしれないが、大概の考え過ぎは「ネガティブ」なものだ。

 

そして、この本では、「思考」と「考え」に分けて考えろと言っている。

 

ふっと心に湧き上がる考えは自然なもので、コントロールすることはできない。それは、「考え(Thoughts)」という名詞であり、そこにある物である。もはや、降りてきたといってもいい。

 

一方「思考(考えること・Thinking)」は動詞。自然に浮かんできた考えを元に、更に何かを考えること。

本書では、この「思考」を積極的に手放していけば幸せになれるよ、と解いている。

 

浮かんできた考えに向き合って、考えを考えること。それは感情が揺さぶられ私達を疲弊する。

 

例えば、なにかふと思いついたとして「それについてどう思う?」なんて言われたら途端にどう思うのか思考が始まる。

いいとか悪いとか決めようとするから心が千々に乱れるのだ。

どうも思わない、これが最強。

 

思考をやめたらどうなるのか。何も考えないおバカになっちゃうんじゃないの?という質問にもちゃんと答えていた。(けど、読んだ端から速攻忘れた。)

作者は、めちゃくちゃシンプルに幸せになれる方法をみつけたよ!と大興奮の様子だったけど、私は「あーだから瞑想って心の健康にいいんだろうなぁ」と思った。

 

何も考えないことの偉大さよ。

 

考えすぎない練習

 

あなたを苦しめる悩みや不安の根本原因は「考えすぎ」にありました。
本書では、あらゆる心理的・感情的な苦しみの根本的な原因を明らかにし、解決する方法を紹介。
著者からの問いかけに答えたり簡単なワークを行うことで、ネガティブな思考や感情を手放し、心の自由を手に入れることができます。
仕事や人間関係に息苦しさを感じるときや、人生に迷いがあるとき、そしてさらなる成長を目指すときに読みたい一冊です。

***

本書の内容を理解すれば、具体的な成果が得られます。それは私がコーチングしているクライアントの多くが経験していることです。

たとえば、
● 収入の2~5倍アップ
● ビジネスの飛躍的な成長
● より深く協調的な人間関係の構築
● 長年の依存症の克服
● ネガティブな習慣の改善
● 健康・活力・エネルギーの向上
といった効果です。

本書で紹介する原理を理解した多くの人に、こうした奇跡が日々起きています。そしてこれは氷山の一角にすぎません。この原理を理解した人々が成し遂げたことの例を挙げていけば、本書の半分以上が埋まってしまうでしょう。

こうした「外的」な成果に触れるのは私の本意ではありません。それが本書の趣旨ではないからです。こうした物理的な成果は、人生における「経験の仕組み」を徹底的に理解すると得られるただの副産物です。
実際、私たちがお金や人間関係の改善という外的な成果を望むのは、愛や喜び、安らぎ、充実感といった感情を味わいたいからです。物理的なものではなく、この感情こそが私たちが人生で心から求めているものです。
しかし、物理的な成果がこうした感情を与えてくれると私たちが思い込んでいるところに落とし穴があります。私たちが真に求めるのは、内面的な充実感なのです。

本書の目的は、あなたが内面ではすでに知っている真実を見いだし、こうした感情を見つけられるように導くことです。(「はじめに」より)

 

次に読みたい本

考えたり、考えすぎなかったり。生きていくのってホント忙しーわね。

普及版 考える練習をしよう

 

ちなみに、考えすぎないのも練習しないとできないし、考えるのも練習が必要だしもうどうしたらいいの~