岡田尊司の「発達障害「グレーゾーン」その正しい理解と克服法」を読んだ。
最近自分が若年性の例のやつ(名前書くのもイヤ)か発達障害じゃないかと疑う日々である。
職業選択を誤った場合の不幸についていろいろか考えてしまったよ。
もうね、この歳になったら成長するより適材適所に収まりたいわけですよ。
(ここには書かぬが大量の愚痴が心のなかで吹き荒れている。今目の前に日本海のくらい海があればきっと叫ぶ)
グレーゾーンと言う言葉ができてしまったせいで、程度の低い発達障害という認識が広がってしまったが、(私もそう思っていた)そうではないのだ。
むしろ、特別な支援を受けること無く本人の頑張りや努力不足と判断されて、生きづらさを抱えている人がおおい。
発達障害といわれているけれど、障害というよりは、人間の様々な能力のうちデコボコがあることで、一部分のみ苦手分野があったり、一つ突出していたりとまさしく人の数だけパターンがあるみたい。
なので、筆者は大事なのは「発達障害であると診断する」ことではないと書いている。
自分の特性はどのようなものかあらかじめ知り、特性合った生き方選択をするべきなのだと。
特に最近はなんだかいろいろうまくいかない大人が、自分は発達障害ではないかとクリニックにやってくることが多いそうである。この生きづらさは発達障害ではないか、と。
自分が発達障害であることを受け入れる、というより望んでいるケースが多く、特にADHDは問診だけで診断するので、「過剰診断」されやすいらしい。
そこで出た薬を飲んだらなんか良くない気がする。
本当に薬が必要な状態かどうか見極めるのは難しそう。
そう言えば、「精神科は今日も、やりたい放題」という本があったな・・・
とにかくクリニックの院長でもある筆者は、「患者もある程度知識をつけよう」と書いていた。ごもっとも!
ちなみに、この人の経歴とかタイトルみたらものすごく硬めの本かなと思ったけど、すごく読みやすい。
夏目漱石や、村上春樹などの小説家をこういう特性があるだろうと分析している。
かなりの本好きなんだろうなーとおもった。
アマゾンのリンク先に「グレーゾーン」の8つのタイプが書いてあるが、私は断然「生活が混乱しやすい人たち(ADHDと疑似ADHD)」だと思う。
不注意や衝動性の問題があるタイプ。ミスを連発したり、片づけや時間管理ができなくて悩む人が多い。プランニングも弱いため、場当たり的に行動をはじめてしまい、あとで後悔することも少なくない。依存症になりやすい。
他にも動きがぎこちない人たちにも少し当てはまるかも・・・・
この本の素晴らしいところは、ちゃんと克服法まで書いてあることだ。
私、いままで特性は受け入れるしかないと思い込んでいたけど、トレーニングすることもできるらしい。
ためになる本だ。自分のポンコツぶりに震えが来ている私の希望の書だわ。
発達障害より生きづらい!
発達障害より生きづらい?
あなたももしかしたら「グレーゾーン」かもしれない。
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発達障害について広く認知されるようになり、
自分も発達障害かもしれないと医療機関を訪れる人も増えてきた。
そんななか多くなっているのが、徴候はあるものの診断には至らない「グレーゾーン」。
診断には至らないとはいえ、じつはグレーゾーンのほうが生き辛いという研究もあり、最近注目されている。
本書は、こだわり症、疑似ADHD、社会的コミュニケーション障害、不安型愛着スタイルなど、
タイプ別に発達障害未満の生きづらさの傾向とその対策について解説する。
発達障害、パーソナリティ障害、愛着障害など、
現代人のこころの闇に最前線で向き合い続ける
精神科医が心をこめて書き下ろす渾身の一冊!
●目次
はじめに 発達障害未満なのになぜ生きづらいのか
第1章 「グレーゾーン」は症状が軽いから問題ない?
第2章 同じ行動を繰り返す人たち──こだわり症・執着症
第3章 空気が読めない人たち──社会的コミュニケーション障害
第4章 イメージできない人たち──ASDタイプと文系脳タイプ
第5章 共感するのが苦手な人たち──理系脳タイプとSタイプ
第6章 ひといちばい過敏な人たち──HSPと不安型愛着スタイル
第7章 生活が混乱しやすい人たち──ADHDと疑似ADHD
第8章 動きがぎこちない人たち──発達性協調運動障害
第9章 勉強が苦手な人たち──学習障害と境界知能
第10章 グレーゾーンで大切なのは「診断」よりも「特性」への理解
次に読みたい本
精神科は誤診が99%!医学会内部から患者を作り出すシステムと薬漬け医療の実態を告発し、話題のベストセラー本。
誤診が99%なら、診断結果と逆張りしたらいいのでは・・・