初めて斉藤美奈子さんの本を読みました。
今までも過激な?しかし、ぐっとくる文学論を展開している人、というイメージはあったのですが、ベストセラーをあなたの替わりに読みました!という文句に引かれて読んでみると・・・
あらあら、のっけから切り捨てられました。
「読書をする人は少数民族である。」→テレビの視聴率とかと比べてとてもお話にならないスケールの小ささなんだそうです。
そして、「っこんなくだらない本が売れるなんて!!ベストセラーなんて、フン!」というスタンツの読者はずばり善良ではない邪悪な読者。ふふふ。
しかも、私は「”頼まれもしないのに、ネットで読書日記を公開したりする”始末の悪い読書依存症」であります。
”読書量の多寡は、インテリジェンスの多寡とは必ずしも一致しない。”
やー、全くその通り!返す言葉もありません。
この本は1998年から2002年のベストセラーと呼ばれる本を彼女が、邪悪な目?を持って一刀両断に切り捨てます。
中でも傑作は、「朗読者」と「冷静と情熱のあいだ」・・・・読まなくって良かった!という書評は珍しい。
ちなみに私は41冊中7冊読んでました。
この本、私はものすごく面白かった。一冊一冊のファンだったら腹が立つでしょうが、なかなかこんなにはっきり物を言う人の少ない世の中。すっきりします。
世の中の少数民族の「趣味は読書。」という方、是非ご一読を。