謎解きはディナーの後で、で有名な東川篤哉の「野球が好きすぎて」を読んだ。
アリバイは阪神vs.広島戦!?
事件のカギを握るのは、野球界で実際に起きた出来事!?
警視庁捜査一課の神宮寺つばめは父親とともに、野球ファンが起こした珍事件を捜査する。
捜査が暗礁に乗り上げそうになるたび謎のカープ女子が現れて……カープが25年ぶりのリーグ優勝を遂げた2016年から、
コロナ禍で異例ずくめだった2020年シーズンまで、プロ野球界で実際に起きた出来事を背景に描く、爆笑&共感必至の痛快ミステリ!
なんか、サクッと気軽~に読めた。
そんな訳あるか~みたいなツッコミが間に合わないほどのエンタメ全開のミステリーだ。
野球に詳しい人は更にたのしめるはず。
謎解きをするのは親子鷹ならぬ、親子燕といわれる二人の刑事、父親と若い娘だ。
(まずここで、親子で同じ刑事課に配属とかそんな訳あるかー!と炸裂するのだけど、気にしてもしょうがないので読み進める)
父親は大のヤクルト・スワローズのファン、その愛は娘の名前を「つばめ」にしてしまうほど強い。
捜査中も野球の話ばかりして脱線する父親にガッツリ突っ込む娘というコンビ芸が美しい。
そして、もう一人重要な登場人物は、謎の広島カープファンの真っ赤な女性。
ホームランバー(アイスじゃなくてスポーツバー)で知り合ったこの女性は、卓越した推理力で(主に野球絡みの)事件を2人の話を聞いただけで解決してしまう。
物語は、ちょうどコロナが蔓延し「3密回避」と言われていた当時の話。
あんなに大変だったのに、今ではすっかりそんなこともあったねーという感じだが(とは言えまだまだ流行っているようで、友人はクリニックでコロナ第11波と診断されたそうだ。)この話はでは、トリックに「感染対策」が使われている。
流石、転んでもただでは起きない感じがすごいぞ!
楽しかったけど、野球に詳しければもっと面白かったかも。
次に読みたい本
今日は、会社帰りに神社の夏越し祭りに参加。
清々しい境内で結局ビールを飲む、みたいな。
熱いし忙しいしなんも考えたくない、って時にエンタメって役に立つよねー