iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

パロディ放題「迷宮入り探偵」

 かんばまゆこの「迷宮入り探偵」を読んだ。

 

 

 

むふふ、この表紙見ていただければわかる通り、お釜帽をかぶったあの人(をパロッた人)が主人公です。

 

もちろん、本家本元と違ってすべての事件を解決しません。

というかほとんど自分では解決しません。

 

なんとなく、してる雰囲気を出すことに精を出すというか、もうとにかくそれを言っちゃあおしまいよ、というある意味ミステリ界のお約束を爽快なまでにくすぐってくる。

 

どの話というわけではないけれど、どこかにありそうなミステリーのエッセンスを思いっきり突っ込んでいるので読んでいる人ほど笑えるはず。

 

ちなみに、コナン君っポイ少年探偵(メンタル薄弱)とかも出てきて受ける。

 

上下巻ですっきり終わるのでおススメ!

 

上の表紙でもお判りだろうが、作者は名探偵コナンの犯人の人が主人公の「犯人の犯沢さん」を書いた人でもある。

 

 

こっちはこっちで、犯人から見た非情なまでのハードな街、米花町(コナンたちが住んでいる町)が描かれていて面白い。

 

上京して「米花町」に住むことになった「犯沢さん」は見かけによらず極めて真っ当な人である。

 

真っ当な神経の持ち主が、毎週のように小学生が殺人にかかわる修羅の町で生き延びることの辛さが書かれている。

そりゃ、そうだよなーという、コナンへの愛ゆえの突っ込みを楽しむマンガである。

 

 

そうそう、犯人たちの目線で描かれているといえばもう一つ有名な我らが金田一耕助の孫の方を忘れては行けない。金田一少年の事件簿外伝 だ。

 

 

 

こちらは、ほんっとに絵が原作に忠実(ちょっとかわいいけど)なので、あのテイストで犯人が「ヤバイ、大変すぎる」と思いながら犯行を行うのが面白い。

 

実際にあった事件簿のパロディなので孫の方の事件簿と合わせて読むと楽しみが3倍だ。

こんな親切な装丁もある。

 

 

 

どちらの漫画も作者のお墨付きなのである意味安心して読める。

そうそう、お墨付きと言えばコナン君人気すぎて、作者公認のいろんなスピンオフが出ておりますな。

ゼロの日常は読んだけど、警察学校編はまだなので読みたいな~

 

 

 

 

たとえて言うなら「絶妙+」和山やまのマンガ

立て続けに2冊、和山やまのマンガを読んだ。

本屋さんとかで少し前から気になっていた作品だ。

 

夢中さ、きみに。 (ビームコミックス)

夢中さ、きみに。 (ビームコミックス)

 

気になる君はうしろの席に――。
WEBなどで噂の作品たちが待望のコミックス化。
話題の作品「うしろの二階堂」は全ページ加筆修正のうえ、30ページ以上の描き下ろし続編を収録。

おいてる場所がBLコーナーだった?ために、とっても誤解していたよ。

ちょっと気になる男の子の絵だな(でもBLなんだろうな)と。

 

いや、このご時世でもあるし私もBL完全否定はではないのだが、アラフィフになってデビューしたくないというか。新たな扉を開いてしまうことへ、変化への恐れと受け取ってもらって構わない(要するに差別してるわけじゃないの!と言いたい)

 

で、娘(1号)の本棚にあったのを見つけさっそくこっそり読む。

 

ちなみにうちの娘(1号)によると、「私の本棚にあるやつは読んでも割と大丈夫だけど、2号の部屋のは、やばい。ガチ」らしい。(お母さん恐いよ!隠して!!!)

 

さて、このマンガなんというか「絶妙」だった。

ものすごくざっくりいうと、男の子同士の友情なんだけども、

同性間の淡い恋とかではなくて、 もちろん少年ジャンプ的な「一回神社の裏でタイマン張って育てる熱き友情」とかでもなくて(いつの時代だ)

なんというか、令和の時代の空気感がとてもよく表されていると思った。

 

いま盛んにLGBTについて認知が進んでいるけれど、

性別の前に人間同士の関係があって、それはもう各々のペアの数だけバラエティがあるのだと改めて気づかせされてくれるというか。

 

前半は男子校の林君を軸にし登場人物が潤に代わっていく連作、後半は二階堂君と目高くんの話。

 

いや、よかったわ。面白かった。
単純に「この人が気になる」でも好きとかではないなんだろうという、ほわほわっとした部分を救い上げるのが上手。

 

 

そして、最近発売されたこちらも娘の本棚にあった。

 

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

 

合唱部部長の聡実はヤクザの狂児にからまれて歌のレッスンを頼まれる。
彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら
歌唱指導を行うが、やがてふたりの間には奇妙な友情が芽生えてきて……?
話題の作品が描き下ろしを加えて待望のコミックス化!! 

 

こちらも、一筋縄ではいかない関係性!やくざと中学生男子の友情?にちょっぴりそれ以上の関係。

ま、全体としてはギャグマンガなのだけど。

突然現れたヤクザの狂児は、組長主催のカラオケ大会で最下位になりたくない(なぜなら組長に趣味の素人刺青を入れられてしまうから)がゆえに、中学生の合唱コンクールでが勝負部長の聡実に指導を乞う。

 

もう設定自体が面白いのだけど、聡実のビビりつつもはっきり物を言うところとか、狂児の人当たりの後ろに見え隠れするアウトサイドな一面とかがよすぎて、ちょっと言葉にできないので、他人様のレビューを読みまくってしまった。

(読みまくって、「ブロマンス」という言葉も学んだ)

 

いや、もう皆さん全くそうだ!説明の難しい魅力が詰まっていると思う。

そして、図らずもキュンキュンしてしまうというか、なんというか。

 

きっと、すごくニッチなとこを救い上げているのだけど、もっていき方がうますぎて

割と範疇外のアラフィフ(私だ)の胸にまで響いちゃっている感じ。

 

とはいえ、絵はまだ粗削りというか独特というか(一部、佐々木倫子の絵柄に似てると思ったんだけど。動物のお医者さん)。これから伸びる漫画家さんだと思う。

面白いマンガになかなか巡り合えないなーと思っている方におすすめ。

 

懐かしの動物のお医者さん。(わが家は今さら息子がはまり中)

 

 

動物のお医者さん 1 (花とゆめコミックス)
 

 

 

 

 

妖怪サンエンケチリ~ブックオフにはエコバックを持っていけという話

昼休みにふらふらとブックオフへ行った。

その日のお目当ては夏だからちょいとホラーっぽいマンガがあれば、だった。

いや、もっと言えばその前の日にTwitterで知った高階良子のマンガがあればゲットしようという腹だった。70年代から活躍している少女漫画家だ。

 

 

じゃじゃーん。お目当ての高階良子を含む3冊をゲット。

 

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勇んででレジに行くときは何にも考えてなかったわけですよ。

 

財布以外持っていない手ぶらであることをすっかり忘れてた。レジ袋いかがされますか?一枚3円です。といわれるまでね。

 

ま、これくらいなら手で持てるしって断ってそのまま店から出たのだが。

 

・・・エレベータで若い同僚たちと乗り合わせてとっても恥ずかしかったとさ!

やっぱブックオフの透けないレジ袋には意味があったのだな。

 

いわれのない(こともないが)辱めを受けてしまったぜ!という話を娘にしたら

「あーそりゃ、妖怪サンエンケチリだ」と言われた。

 

なんですか、令和の世にそういう妖怪が生まれたらしいですよ・・・

ええ、もちろん地球にやさしい鬼太郎の仲間です。

 

 

さて、恥ずかしさを忘れるためにふごふごと読んだ。

 

 

少女の肩上であざ笑う不気味な人面疽。そこには隠された謎が……

サーカスの花形スター・潤にはだれにも言えない秘密があった。それは彼女の肩にきざみこまれた人面疽……。その潤の周りで隠された財宝をめぐって次々と惨劇がおこっていく。そのたびに、なぜか潤の右肩はうずくのだった。
横溝正史原作『夜光虫』のコミック版。ほか3編を収録。

 

そう、私のAmazonさんがなぜか高階良子のまんがを推しまくってくるのでなぜかと思っていたが、なんと原作横溝正史ということらしい。

 

この作者さんは、横溝正史のコミカライズを多く手掛けていてその多くがタイトルまで変えられているのでとても気づきにくい。

 

さて表題の「血まみれ観音」はタイトルのインパクトだけで涼しくなるどころか軽く発熱しそうだが横溝正史の「夜光虫」が原作。

 

残念なことに未読だが、どうやら原作をだいぶん編集してあるらしい。

 

サーカスに売られた両親を知らぬ娘「潤」と彼女の父の残したお宝を狙った大勢の有象無象、幼いころに結婚を約束した青年、などなど当時の少女たちをキュンキュン楽しませたであろうなぁ。

ネタバレ気味だが、肩にほにゃららを埋め込まれたためその傷口が人面瘡になってしまうという。

 

人面瘡・・・今調べたら結構ショッキングな画像が出てきてチーンってなった。

でも、架空の病気とも書いてあった。大人になったいまでももしかしたらと思ってしまう。

 

夜光虫 (徳間文庫)

夜光虫 (徳間文庫)

 

なぜか、kindle版は角川文庫からで出ていない。(いつものあの感じの表紙じゃない!)

 

 さて、次は山岸涼子の私の人形はよい人形。有名だが読んだことはなかった。

 

 

怖いわ!しかし、怖さを感じる基礎知識が足りなくて恐怖も8掛けだった気がする。

タイトルになっている「私の人形はよい人形」というのは当時のわらべ歌だったようだが、登場人物たちが口ずさむそのフレーズを知って読めば、おそらく怖さは倍増するだろう。

絵柄は、細くて繊細。いわゆる白っぽい画面なのだがその乾いた感じがまた怖い。

美しい人形を自分のものにしたっていう女の欲求が、ドロドロしているはずなのにどこか遠くから眺めるような淡々としたストーリー展開。

 

最後に美少年の霊能者も出てくるところも素晴らしい。

 

古今東西、怖い人形の話というのはたくさんあるだろうがまさしく横綱級と思われる。

終わり方もね、イヤーな感じなのよう。

 

 

もう一冊買ったんだけど。

既に読んだことあったけど何となく。だって110円だったから。

 

 最初のページにこの漫画のトリックは占星術殺人事件のトリックを使っています。と堂々と断ってあった。

 

ほー、

 

実は金田一君の事件簿のエピソード、今読んでいる有栖川有栖シリーズでもちょいちょい見かけるのだよ。

 

これってやはりお断りとか入れてるのだろうか?

推理小説が考え出したトリックには著作権ってあるのかなー。

占星術殺人事件 (講談社文庫)

占星術殺人事件 (講談社文庫)

  • 作者:島田 荘司
  • 発売日: 1987/07/08
  • メディア: 文庫
 

こちらも、当時の日本中のミステリファンをあっと言わせた名作。

 

これを読んだあと友だちに、私の体が切り刻まれた時の判別方法を語り出して引かれた。

右腕は三角形のホクロがあって、みようによっては、かわいい熊ちゃんに見えるのでここはよう覚えといて欲しい…と。

汚れなき女子大生時代である。

 

ちなみに、歳を取るとホクロって増えたり減ったらするんですな。今では切り刻まれたらわからなくなっております。

 

そんな感じで、妖怪サンエンケチリは次は何を買おうか悩み中である。

山岸涼子が思いのほか刺さったので、検索してみたけどどうやらkindle化お断りの作者さんのようで、ない!

これはまたブックオフ案件ですな。

 

 

 

 

 

 

 

ごめん、確かにそう思ってたわ!「え!? 絵が下手なのに漫画家に? 」

 私の好きな漫画家の一人「施川ユウキ」のエッセイマンガ「え!? 絵が下手なのに漫画家に? 」を読んだ。

 

単行本未収録のデビュー原稿「がんばれ酢めし疑獄!!」や過去の同人誌発表作品、幻の読み切り「闇色ドロップス」、カラスヤサトシ氏とのコイバナ限定対談、大量の描き下ろしコラムなど、施川たんファン垂涎の漫画家10周年記念初エッセイマンガ集!!

 

この人のマンガは、失礼ながら確かに絵が・・・と思っていた。


ただ、読んでいると伝えたいことが素晴らしすぎて、そんなことは全く気にならなくなってくる。絵が伝えるための道具であることがよくわかる一瞬だ。

(とはいえ、いい感じにかわいいのでご自分で決めつけるほど下手とか、そんなことはない。はず)

 

例えば悪筆の文豪の文章にも感動するように、下手な(だって本人が言うんだもの)絵で描かれた壮大な世界観のSFはおすすめ。

 

銀河の死なない子供たちへとか、手塚治虫か!って思うから。

 

 

 あと、私の人生のベスト10マンガに入れる予定のオンノジのとかね。

(ベスト10を微妙に更新しながら歳を取っていくってホント幸せ)

 

 

話それたけど、今回の「え!絵が下手なのに~」は、漫画家になるまでの施川たんのキラキラしていない青春グラフティというか、モノづくりをする者の屈折しまくった自意識とか、煮詰まった感が描かれていてもしかしたら若い読者には身につまされて辛いかもと思う。随所に笑いを振りまぶしているので大丈夫かな。

 

それにしても、専門学校時代に住んでいたアパートの「深夜の奇声事件」とか「となりのじいさん孤独死事件」とか、さらりと描くな!と思うようなエピソードが多すぎて、気になる。その面白ネタは掘り下げんのかい!

 

まだ何者でもない、地方から出てきた若者が漫画家になるまでのストーリー、なのだが、漫画家になりたくて夢をかなえました!というサクセスストーリーじゃないのだ。「漫画家は三番目」の目標で「一番なれそうもない」でも「一番なりたい」と思っていたとか、とにかく何か始めなくちゃと思ってボランティアサークルに入ってみたりとか、彼女と別れて専門学校に行かなくなっちゃたりとか、とにかくリアルだなあとおもって。

 

先ほど若い読者には身につまされて辛いかもと書いたけど逆かも。

夢を見つけてそれに向かって一直線に全力で向かっている人しか成功できないわけじゃないのだ。

 

他にも、絵が下手エピソードもおもしろかったな。

窓って何本線を書けばいいんだっけ?と同業者に電話する話とか、自転車に乗るエピソードは自転車なんて難しいもの描けませんよと断る話など。すごいのよ。

 

悪筆の文豪の名文といったけど、それ以上なのでは?

使えないツールまであるのか!文豪はかけない漢字があってもひらがなっていう手があるけど、漫画家は自転車がかけなきゃ自転車の話を描けないのだ。

 

それでもプロとしてやっているところがすごいっのだ。

何だろ片言の日本語で直木賞を受賞、みたいな感じか。

 

いま、kindleでは施川たんのコミックが50%ポイント還元されているのでまずは「オンノジ」読んでみてほしい!!!

ディストピアものなんだよ。SFなんだよ。でもほっこりとしかしていないの。

泣きたくなるような孤独と最後の希望。

 

デビュー作の酢飯~とか(このマンガのタイトルをつける時の気持ちも今回明かされている)鬱ご飯なんかもポイント還元中!何セール? あ、2020年8月25日現在の話ですよ!

 

 

 

 

 

 

 

カズレーザーと麒麟川島のおすすめ本「SPY FAMILLY」「信長を殺した男」他

四連休、ダラダラと過ごした集大成としてワイドショーで流れてた「芸人さんおすすめの漫画」について書く。

 

とはいえこの番組、あんまり漫画好きじゃない人のための対策としてか、途中においしいグルメテイクアウトの情報が挟まれるという、全方面に気配りのできているといえば聞こえはよいが、なかなか支離滅裂な構成。本→グルメ→本→グルメ・・・そこの関連性はないという。

 

シューイチ|日本テレビ

 

紹介しているのは赤い男「カズレーザー」とひたすら声のいい男「麒麟・川島」

二人とも読書に造詣が深そう、賢そう。そして、本を読んでいそう。

 

さて、途中から見たのですべてじゃないけど、こういう番組ってすごく楽しい。

本の好きな人が好きな本をただひたすら推すという、なんか、読んでない本のランキングを紹介されるよりずっと面白いわ、と思ったわけです。

 

さてさて、中でも面白そうだったマンガを何冊か。

 

スパイファミリー SPY×FAMILY コミック 1-4巻セット

スパイファミリー SPY×FAMILY コミック 1-4巻セット

  • 作者:遠藤達哉
  • 発売日: 2020/05/13
  • メディア: コミック
 

 スパイと殺し屋と超能力者、という詰め込みまくったベスト盤のような漫画。

私も3巻まで読んだけど、絵柄もかわいくて好き。(私の漫画のおすすめポイントは半分くらい絵柄)

川島さんがおっしゃる通り、これでもかというくらいのサービス精神旺盛な設定ながら丁寧に描かれているので、結果とても美味しく仕上がっている作品。

 

それから、これもおもしろそう~

これは劇画調ね。Amazonのレビューも意外とみんな否定的。面白そうなのに!

 400年間裏切り者といわれ続けた明智光秀の末裔!が、いやいや、本当に信長を殺したのは明智光秀ではない!と立ち上がった歴史IF物語。

 

私こういう話好きなんだよ。

井沢元彦の歴史ミステリーみたいな、史実をもとに掘り下げる物語。確かに、空想妄想の混入具合が許せないまじめな歴史ファンもいるかもしれないけど、所詮正解はだれもわからないもんね。だったらエンタメとして楽しめたらよし!という気分。

 

検索していたらこんな本が出てきた。読んでない本を紹介して悪いけど

kindleunlimitedで似たような本を見つけたので読みたい方はどうぞ!

 

信長殺し、光秀ではない 八切意外史

信長殺し、光秀ではない 八切意外史

 

 

 

それから、本屋の平台で気になっていたこの本 

 間違って本屋でBLを買ってしまった雪(70歳)さんと、本やアルバイトの女子高生の「BLを軸にした」友情物語。

設定だけでもう「勝った」って感じの話かなと。

川島さん曰く「お風呂入ったり、ソファーでぐだってするよりこの漫画読んだ方がよっぽど癒される」らしく、疲れた日はこの本を開くんですって!

「最近のマンガって割と絵や文字の多い、情報の多いやつが多い中この漫画は本当に、ゆったりときがすすむ」そう。

へぇ~こんな感じで人に漫画を上手にお勧めしたいものだと思った。

で書きながら私も同じ匂いのマンガを思い出したのでご紹介

 

るきさん (ちくま文庫)

るきさん (ちくま文庫)

  • 作者:高野 文子
  • 発売日: 1996/12/01
  • メディア: 文庫
 

 るきさんは、妙齢の女性なんだけど何ともとらえどころがない。

在宅で医療事務の仕事をしているので月に半分は、働いていない。

その生活は、まったくもって若隠居というかなんというか、他の登場人物は親友のえっちゃんくらいしか出てこないのだけど、彼女の半径1キロくらいの生活がどれほど素晴らしく描かれているか!私、大学生の時に読んでそれ以来ずっと手元に置いているマンガである。

描かれた時期は80年代後半かな?えっちゃんの着る服には肩パッドが入っていて、会社ではワープロを使っているんだけど、るきさん自体は全く令和でも平成でも昭和でも変わらない。

説明できないのだけど、なんかすごく大事なことが描かれている気がするマンガ。

 

最後にカズレーザーのおすすめ本で、これ読みたい!と思った本

 

 チャーリーとチョコレート工場のロアルドダールの「あなたに似た人」

意味が分かると怖い話っていうのはよく聞くけれど、ギリギリ意味が分かるようなわからない怖さ、らしい。

星新一をさらにひねっちゃった感じなのかな???読んでみたい!と思った一冊。

装丁もしゃれとんしゃー!

 

さてさて、またしても読みたい本が増えてしまった。(ほくほく)

が、先ほどまた別の本をぽちっちゃったよ。だって、火村英生〈国名シリーズ〉9冊合本版 (講談社文庫) Kindle版が41%オフなんだもの!

 

アマゾンさんたらしれっとセールしてるんだもん!

 

 

今年の夏はおとなしく家で本を読んどくといいのかもしれない。 

 

 

6月に読んだ漫画 5冊

さてさて、あっという間に2020年も半分終わってしまい、終わってしまってから早10日以上もたっております。

6月に読んだ漫画というタイトルで記事を上げるのもたいがい時期を逸しているきもするけども。

 

なんだろう、このさらさらと私の指から流れ落ちる時間は・・・怖いわ~

この調子ならたぶん明日はクリスマスだわ・・・

 

さて、6月に読んだ漫画は意外と少ない5冊

 

 なつかし~~~人妻編が出てるのを気になりつつもまだ読んでないわ。

中高生のころの私の胸をキュンキュン言わせた吉野の君・・・あれからどうなったのかなぁ。

 

 続いても十二単を来ている系のこちら。

第19回松本清張賞最年少受賞を受賞した安部智里の小説のコミカライズ。

一巻だけじゃ全くわからん!こりゃ原作を読むしかないか。なんか大河のにおい。

 ファンタジーの世界にうまく浸れるかがカギだと思う。

最近はあんまり読める自信がない!ファンタジーってのめりこむ集中力いるよね・・・

ある程度読めるようになるには、ちょっとした慣れが必要な気がする。

合本 八咫烏シリーズ 第一部 (文春e-Books)
 

 

 

 

 打って変わってこちらは、ゆうきゆうのマンガで分かる心療内科シリーズ。

 めちゃくちゃ面白い!というか、このくらいのお下劣さなら大丈夫!

 

個人的に瞑想とかマインドフルネスの興味がある時期なのだが、なかなか本で読んで理解するというのは難しい。ましては、実践することはもっとむずかしい。

 

よくヨガのレッスンで「今ここ」を感じて~とか言われる、今ここの感覚を「いまここ」ちゃんとして擬人化しているところが面白い。

 

 

「いまここ」ちゃんを通して自分をちょっとだけ外側から眺めるだけで

それこそ、カッとなって怒鳴ってしまうようなことがなくなっていく(はず)

 

とにかく、あまた出ているマインドフルネス本の中で群を抜いたわかりやすさだと思う。その分内容は踏み込んではいないので、物足りなく感じる人もいるかも。

 

 

こちらは、面白そうなにおいがプンプンする少年漫画 

 

保安官エヴァンスは、年頃の少年のようにすべてがモテ最優先なのだが、何せ優秀な保安官でもあるので、何やっても最後はかっこつける自分のせいで、いろいろ成就できないのである。

その一生懸命さをほかのところに使わない度が潔くてよろしい。
なぜかとてもかわいい賞金稼ぎの女の子とまんざらではない関係になれそうなんだけど、お互いに不器用すぎるため、いつまでも仲良くなれそうでなれないのである。

気楽に読める一冊。

 

なつかしい!こちらさんと30年近く前の再読。 

 すでに手放してしまったけど、高校時代にめちゃくちゃリピート読みしてたのよね~

極楽大作戦より前の椎名高志の作品集で、4コマ漫画なんだけどもいまだに覚えている話が多くて我ながらびっくり。

 

今でも忘れられないのが、かわいい子犬を散歩させている若い女の子に、

「かわいい犬ですね、お名前は?」

「人間のしもべ哀れな畜生、ですわ。」と返される話。

・・・ごめんて。私の説明が悪いだけ!めちゃくちゃ面白いから!!!

 

大げさに言うならば私の核となる部分に刷り込まれた笑い。

 

いや、さすがに大げさか。極楽大作戦までは集めていたのだが、最近はどんどん絵柄が変わってしまい、もしや別人に代わっているのでは疑惑を一人持っている。

 

これ↑がこう↓なる。  

いや、マジか・・・

 

以上、6月の読了漫画はあんまり数がこなせなかったので、今月は頑張りたいと思います。(なんのためかは聞かないで)

五月に読んだ漫画 18冊

大体こういう記事は月初に書いてこそかっこいいのである。

まあ、かっこよくなくてもいいので、いいや。

 

さて、5月はなんせステイホームだったのでさぞや読んだだろうと、確認。

こういう時、電子書籍は履歴が残るから便利だと思う。

何ならタイトルをエクセルかなんかに書き出せるといいのにな。誰か作ってそうだけど。

18冊は多いのか少ないのか?

この中でちゃんとお金を払ったのは一冊だけで、あとはkindle unlimitedと言うことは我ながらすごい。

 

 

 

重要参考人探偵1・2

数字であそぼ。

坊主かわいや袈裟までいとし

死神坊ちゃんと黒メイド

沈夫人の料理店

小麦畑の三等星

お坊さん修行日記

椿町ロンリープラネット

獣医ドリトル

ニュクスの角灯

マオリタニオリ

彼方のアストラ1・2

四十七文字

霊験修法曼荼羅

銭ゲバ 

死刑囚捜査官 芥川介の事件簿

 

 

以上、ステイホームだったしGWだったしで結構読んだつもりだけど意外と少なかったな~

ちなみに上記の本、1冊以外すべて無料漫画なのである。どれをお金を出して買ったかをいうのはなぜかものすごく恥ずかしい。

ラブレター見られちゃったみたいな恥ずかしさを感じるのだ。なんでやねん!

 

振り返ってみると自分の好みが、恋愛モノ以外の雑食であることがよくわかる。

 

あ、坊主かわいや〜はそれとは知らず読んだがBL であった。

絵が可愛いし、BLったって、ラブというよりは初恋のときめきなのか?友情なのか?なんて感じの戸惑いが大変ういういしい。

お坊さんという設定も冷静に考えてみれば不遜だけど、お坊さんあるあるみたいなことが知れて面白かった。

個性的な父も出てきて、すごく読みやすい。

 

 

お坊さんあれこれ、繋がりで永久保喜一のこちらも面白い。

 

 

いやー世の中には不思議な世界に生きてそれが当たり前の人達がいるんだなぁ。

 

こういう目に見えない世界は、信じる人と頭っから全否定の人と別れがちだけどどちらも不健全な気がする。

 

それこそ、お金を注ぎ込んでのめり込むのもいけないけど、全く信じないのも頑なすぎるというか。

 

ちょっと信じてちょっと疑うくらいで付き合っていきたい。

 

 

それから最後にわたしの中の扉の奥にいつもいる、ザ少女漫画家、木原敏江の大正浪漫探偵譚。

 

大正浪漫探偵譚文庫(1) 四十七文字 (コミックス)

大正浪漫探偵譚文庫(1) 四十七文字 (コミックス)

  • 作者:木原 敏江
  • 発売日: 1998/11/18
  • メディア: 文庫
 

相変わらずの絵柄で、探偵譚という響きも良かったわ。

 

中学生の時にこの人のアンジェリクを本当に何度も何度も読んだ。

漫画を貸してくれた人が誰だったか忘れたけど、ありがとうございます。

あ、貸しくれたまえで返してないわけではない。

ちゃんと買い直した。

 

アンジェリク 1 (プリンセス・コミックスα)
 

 

あの時は本当にいろんな漫画を貸したり貸されたりして大きくなったなぁと、わたしの学生時代は本当にスポーツとかとは縁遠く、キラキラしたグループには入ってなかったのだが、思い返すと悪くない青春だった。

 

さて、今月も早中旬、今月のメインテーマはなぜかホラーなので、本日もガスガス読んでいこうと思う。

皆さまも雨の日は読書ってーことで。