去年発行された絵本の中で、プチ(ぷち)ブレークをしたこのシリーズ。
スウェーデンの現代美術家 ヨックム・ノードストリュームの絵本です。
それがモー、全体を漂うゆるゆる感と憎めないお気楽てきとう感が大爆発していてなかなか目が話せません。
主人公は引退した元船乗り、セーラーと犬のペッカ。←話したり食べたりできる不思議の国の住人。
長新太さんを思い出させられるキャラクター達が、一見なんでもない(そしてほんとになんでもない)日常を見せてくれます。
たとえば下の「いったいどうした?セーラーとペッカ」では、肺炎にかかったセーラーが病床で見る気持ち悪い夢が描かれています。あ、これが描きたかったのかな?というくらいぐにょぐにょのアートな世界。
でも、いやみじゃないのは薬を取りにいく犬のペッカが、「大変だ、急いで薬を!」と家を出たのにもかかわらず、なんか道草をしたり突っ込みどころが満載なところ。わに革の靴が置いてあったからちょっとはいてみたりとかね。
長いことかかりますがセーラーは全快し、表紙にあるように、ジャクソン婦人(彼女?)と踊ります。
5冊とも実は、それがどーした!ってかんじのなんでもないストーリーなんですが、なんか手放せない絵本です。うちの3歳が結構気に入ったよう。
大人の人にも喜ばれるかも~(ちなみに穂村弘さんが大絶賛してましたよ)