iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「てんごくのおとうちゃん」

だんだんと寒くなりますね。いい加減に衣替えをしなくては。(まだしてないらしい)

毎朝、部屋から出ると外の寒さにびっくりします。部屋ではまだ半袖の気合十分な私。

さて、先日雑誌クーヨンでご本人のインタビューを読んで気になっていた本

てんごくの おとうちゃん (講談社の創作絵本)

著者:長谷川 義史

てんごくの おとうちゃん (講談社の創作絵本)

 実際、著者長谷川さんは幼いころお父さんをなくされたそうです。

まだ幼いボクが、天国のお父ちゃんへおくるメッセージなんですが、

おとうちゃんが死んだ日、なんかしらんけどはいた とある一文で読むと不覚にも涙が・・・

ああ、本当にあった話なんだなぁと。きっと幼い子供にとって父親の死って「なんかしらん」けど、とつぜんにやってきて、頭よりも体に来てしまったのかもしれない。

ボク、はいろんな大人から「小さいのにお父さんをなくしてかわいそうに」と言われ育ちます。

先生は父の日にお父さんの絵を描く授業で「おかあさんでもいいのよ」と言います。

主人公は「先生そんなに気をつかわんでもいいのに」と。

ボクよりも、先に死んでしまったおとうちゃんのほうがつらかったろうと著者はインタビューで語っていました。

つよいつよい、ボク。実際、親になって自分のためではなく「絶対に死にたくない」と想うようになりました。残して死ななければならなかったお父さんを慰めるためにも、この絵本には描かれていると思います。