iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

手作り好きは実はワイルドだった?「ワイルドハンズ」

内田春菊さんの「私達は繁殖している」はナイフのような鋭さがあるので、たまに読んでいてつらくなるところがある。
と思っているのですが、ずっと追いかけているのは彼女の育児ネタも好きだけど、手芸ネタが結構好きだったから。

その春菊さんが手芸の部分だけを切り出して作ってくれたとあっちゃ~読まねばなるまい!!

さて、この私的必読図書ですが、思ったとおり大満足でございました。
いわゆる手芸ハウツー物ではないので、サイズがあったり型紙があったりではないのですが、なんか物を作りたい!!という彼女の情熱が熱くて面白い。

 世間の「女らしい」とか「いい母親」を演じるための手段として使われがちな手芸。彼女はそれが我慢できないらしい。

手芸好きは意外とワイルドだ!といろんな手芸に大胆に大雑把にしかしこまめに精力的に取り組んでいる様子がリポートされている。中でもいいなーと思ったのは斜めがけボディバックの作り方。(いつか作ろう。とまた脳内棚上げ)
けっこう食べ物系の手作りの話も多し。ベーグルとかハワイのお菓子とかね。

それにしても「わたしたちは繁殖している」1巻の赤ちゃんがもう、中学生になってマンガで登場し巾着袋の作り方をレクチャーしてくれた日にゃ~、感無量。

ちなみに、ワイルドハンズ・ティーチャーズという続編(?)も出ています。こちらは、春菊さんがこれはと目をつけた手芸作家や料理研究家などなど十数人にインタビューをしたもの。こっちもついつい購入。

ワイルドハンズ
内田 春菊著
祥伝社 (2006.3)
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