待望の「しゃばけ」シリーズ。(←娑婆気とでて、ちとびびる)なにがそんなに私を含めとくに時代物好き以外もとりこにしてはなさなのか。ちょっと考えてみよう。
内容は、たいへんな病弱でいつも器用に寝込んでばかりいる若旦那。江戸の大店の一粒種で、周りから「砂糖漬けもかくや」と言うほど甘く甘く甘やかされている。おまけに母方の祖母、の血筋で様々な人ではないものが見える。
それでも、ひねくれもせず、賢明な若旦那は、アームチェアー探偵(この場合いは寝床探偵)として、近くにいる妖達と共同作業で小さなお悩みからちょっとした事件まで何となく解決する。で、その後には必ずと言っていいほど寝込む・・・
そんな若旦那が、今回はなんと湯治のために旅に出ることに。
やっぱり大丈夫ではなく、天狗達におそわれ、山の神の娘に嫌われ、雲助達に拐かされ、頼りの兄や達ともはぐれ、文字通り命からがら解決。
でも、本当に解決したかったのは、若旦那の小さな悩みだったのかも。
うーん、やっぱり魅力はこの若旦那の脱力感。いい感じに力が抜けていて世間ずれしていなくて賢くて。あと、イラストのほのぼの感もたまりません。
この本を電車で読んでいたら、たまたま隣に座った高校生男子が文庫版「しゃばけ」を読んでいた!あらまぁ!偶然ねぇ。と声をかけたくもなりましたが、きゃーって痴漢と間違われても困るのでやめておく。うぬぬ、あと10若ければ、気の合う男性と恋に落ちるシュチュエーション?って今さりげなく鯖を読んでみました。10引いたってだめだっつーの!