iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

モロッコ水晶の謎

有栖川有栖の「モロッコ水晶の謎」を読んだ。 モロッコ水晶の謎 (講談社文庫) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2008/03/14 メディア: 文庫 とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生! 邸内にいた十人の中でグラスに毒物を混入でき…

「マレー鉄道の謎」鳴かぬ蛍が身を焦がす

有栖川有栖の「マレー鉄道の謎」を読んだ。 スウェーデン館に続き、火村シリーズ二つ目の長編。 流石に長編は読み応えがある。 マレー鉄道の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫) 作者:有栖川有栖 発売日: 2013/08/02 メディア: Kindle版 大学時代の友人がやっ…

猫づくし「ペルシャ猫の謎」

有栖川有栖 国名シリーズ第5弾「ペルシャ猫の謎」を読んだ。 ペルシャ猫の謎 (講談社文庫) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2002/06/14 メディア: 文庫 「買いなさい。損はさせないから」話題騒然の表題作。「ペルシャ猫の謎」。血塗られた舞台に愛と憎しみが交錯…

5時間目は鳥獣戯画

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」 うちの父、まぁ私とよく似て多趣味で飽きっぽく、口が悪くて頭が硬いまぁまぁの頑固爺いなのだ。 最近は、般若心経に手を出して写経とかしてるようなので、今年の敬老の日プレゼントはコレ。 鳥獣戯画 [甲巻] 筆ペ…

うだつがあがっちゃう、とセレンディピティ

「うだつのあがらない旦那と結婚したせいで、私の人生さっぱりだわ」 などと使われる「うだつ」あ、あくまで例文。 ところで皆さん、「うだつ」という「構造物」があったって、知ってました!? うだつって・・・うだつってなんか頭はウサギ体は龍、的な空想…

ネタバレサイトを読んでも納得いかぬ「去年の冬、きみと別れ」

中村文則の「去年冬、きみと別れ」を読んだ。 なんかずっと気になっていた本と勘違いして?購入。 新聞の書評で読んだ… 警察ミステリで… 被害者だか加害者だかの人間ドラマがミステリを超えていて…もはや純文学?だ こんなミステリ読んだことないと誰かがコ…

金田一さん事件ですよ ~横道正史の手紙~

先日の毎日新聞に、横溝正史の手紙が大量に発見されたという記事が載っていた。 横溝が、雑誌、新青年の編集長だった乾と交わした長年の交流の記録で、一度横溝ブームが下火になり、また復活するまで気持ちなどが記されているらしい… 多い時は年間30通以上や…