iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

「ほしとんで」青春と自意識

まさかの俳句で青春マンガ 本田の「ほしとんで」を読んだ。

ちなみにガイコツ書店員さんで有名な「本田」は著者名(もう少し何とかならんのか)

基本的に敬称略の私のブログでは、本田の、とか書くとなぜかドギマギする。

おさまりが悪いというか、むしろごめん。

 

[まとめ買い] ほしとんで
 

 

個性際立つ人が多い芸術学部――その中でも尾崎流星(18)が入ったのは、
強烈な生徒ばかりの「俳句ゼミ」で!? 
切れ字って? 季語って? 淡々とした性格の流星と濃ゆ~い俳句ゼミメンバー俳句は果たして上達するのか。
『ガイコツ書店員 本田さん』の本田が描く、本格<俳句>青春グラフィティ!!

 

本格俳句の青春グラフティ?などと敬遠せず、

1巻は現在kindleunlimitedで無料なので読んでみてほしい。

 

主人公の「あまりにも物に動じない」流星もいいんだけど、いわゆる文学部、中でも大不人気の俳句ゼミに入った仲間たちがみんないいの。

 

特に、春信君とか半分くらい何言ってるかわからない感じなんだけども、とっても新鮮。

 

何かを創造することを選んだ若者たちは、自分作品を人に見せるという、いわば自分をさらけ出す作業を、それぞれの自意識と闘いながら乗り越えていく。

 

そのもがきっぷりがすごくユーモラスに描かれている。

わかるわかるとうなずきながら読んじゃうあなたはきっとこちら側だ。

 

キラキラ青空の元汗を流さなくっても、万人に一つ一つの「それぞれの青春」があることをうかがわせてくれる、貴重な物語。

いや、実際には夏の鎌倉に吟行に行ったりして青空の下で汗を流しているわけだけど。

 

いままでほとんど興味がなかった「俳句」というものに興味がわく。

かなりわかりやすく俳句の初歩の初歩を教えてくれるので、自分でも俳句を読んでみたくなる作品。

 

とりあえず、季語一覧が載っている「歳時記が欲しい!」と思えてくる一冊。

 

 

 

ひゃー検索したら一口に歳時記といってもいろんな種類があるんだなー

 

合本俳句歳時記 第五版 (角川学芸出版単行本)
 

 これは本屋でチラ見。季節ごとに分かれていたのできっと一年分まとまっているということだと思われる。

 

おたのしみ歳時記

おたのしみ歳時記

  • 作者:杉浦 さやか
  • 発売日: 2019/11/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 かわいい・・・

 

オールカラー よくわかる俳句歳時記

オールカラー よくわかる俳句歳時記

  • 発売日: 2010/09/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 写真がキレイで見てて飽きなさそう

 

簡単に「ちょっとだけ知らない世界」に踏み出すチャンスをくれる本。おすすめ!