谷崎潤一郎の「猫と庄造と二人のおんな」を読んだ。
あの、HENTAI谷崎にしてはそこまでではないがタイトルからわかる通り、ただでさえ三角関係なところに猫のリリイちゃんが入って、歪な4角関係になっているところが面白い。
私も自分が飼うまではこんなにも猫に夢中になるというか、下僕になるとは思ってなかったが、いまなら庄造の気持ちが解る。
嫁よりなんなら猫の方が好きなんでしょ?解るのよ。でもね、庄造のだめ男振りもすざまじい。
最終的に、元嫁に引き取られた猫に会いに行って、リリイや、リリイと呼びかけてもスンってされちゃって、俺が一番かわいそう、とか思ってる。
そういうとこやぞー
そもそも、結婚中に母親にこっちの女にしなさいと言われてまんまと乗り換えるあたり、いくら昭和初期?大正であれあんまりですわ!
実はこの本、高校生の頃実家の納戸で見つけた文庫本だ。
どうやら父が若い頃よんだ本のようで、当時の私にとってはなんだかホコリにまみれた甘やか感触と、ほんのりエロスを感じる内容だった。
ただそのなんか甘酸っぱさしか覚えてなかった。
果たしてこの年になって読み返してみると、やっぱりちょっぴりエロスは感じるものの、エロスと言うよりはダメ男は時代を超える。と言う印象を新たにしてくれた。
でもこの部屋とYシャツと私ポイタイトル、すごくなーい?
こっちがさきだしね。文豪流石って感じ。
次に読みたい本
この本、谷崎が源氏物語を書いてる時に並行して書かれたものらしい。
今流行りの光る君は色んな人が訳してるよなー
そんだけみんな訳したくなるのかね。