iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

最近読んだ本

今日は月曜日。ようやく、連休がおわった方もおられるのでしょうか?

今年は長い休みが取りやすい暦だったようですね。

友人宅のご主人も11連休だそうで、・・・うわぁお気の毒とおもいましたよ。

さて、先日読み終わった本。

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

著者:道尾 秀介

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

カラス、とは玄人(くろうと)しかもその道の、という意味らしく、つらい過去を引きずりながら詐欺をしている男が、仲間とともに再生していくものがたりです。

ものすごく簡単に言わないと、最後のどんでん返しをばらしてしまいそうなのでこの辺で。

道尾秀介さんは、今ノリノリの人ですよね~

前回読んだ「ひまわりの咲かない夏」があまりにも、ここ太字で書きたいくらい、あまりにも読後感がさわやかじゃなかったので、この本もいつイヤ~な気持ちになるかとびくびくしながら読んだのですが、なんと、最後までさわやか!オモシロく読めました。

それから、これもずいぶん昔に映画化されたこれも、想像外に爽やかでした

クローズド・ノート

クローズド・ノート

著者:雫井 脩介

クローズド・ノート

これ、ブックオフの均一コーナーでゲットしたのですが、帯は映画の告知。主演は話題の沢尻エリカさんだそうですよ。って、もうすでにDVDになっているようですが。

この本も、「火の粉」を書いた人というイメージで読んだので、いわくつきのノートに書き込まれた内容が、本当になって人が何人も死んでいくに違いない。とおもって読んでおりましたが・・・これまたぜんぜん違いました。

学校の先生をしている女の人が残した日記を元に、たまたまそれを手に取った女の子が悩みつまづきつつもちょっとずつ成長していく、恋愛物語でした。

私の先入観は全くあたりません。べつにそんなにどろどろしたものを読みたいと願ってるわけではないんですが。

それから、も一つだけ

星間商事株式会社社史編纂室

星間商事株式会社社史編纂室

著者:三浦 しをん

星間商事株式会社社史編纂室

これも、おもしろかった~

漢字ばかり連なったタイトル・・・これって一体なんなのさ?って思いますけど、30歳前後の女性の気持ちが良く書けてる!

このままでいいのかな、という焦りに似たような気持ち。私はすでに後半に突入したけれども、いまでも唐突に顔をだす焦燥感をうまく交わしつつ生きています。

内容はバカバカしくもおもしろくて、ちょっとしたサスペンスの含む。

これって漫画を読んだときの気持ちみたい。「有閑クラブ」とか雰囲気にしたらよく似てると思うのですが。

思いがけず、すっきりした本を読むことができた連休。天気も良くて旦那の連休も暦どおりで、最高でしたわ。オホホホ~

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

著者:道尾 秀介

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

火の粉 (幻冬舎文庫)

火の粉 (幻冬舎文庫)

著者:雫井 脩介

火の粉 (幻冬舎文庫)