いまさらながら読みました。
と、言うのも「使える読書 斎藤孝著」で,
”あのころ力_なつかしむにも力が要る”と紹介されていたから。
使える読書 (朝日新書) 著者:斎藤 孝 | |
夜のピクニックは、第2回本屋大賞に選ばれただけあり、読んでる方はもう読んだし読まない方はたぶん読む気がないとおもわれる、青春小説。
斎藤先生はいわく、「あのころ僕達は・・・」という感覚をくすぐっているからウケるん出そうで、”村上春樹も、(中略)セカチューも、Jpopの歌詞などみんな”この感覚らしい。
(この本が書かれた頃はセカチュー”世界の中心で愛をさけぶ”がブームだった)
で、問題は「あのころ・・・」を懐かしむにも力が要るということ。
先生の研究(マジ?)によれば、
35歳を過ぎたころころから”あのころ力”は下降線に入り、やがて完全に消失する。
のだそうです。うーん、要するに青春小説や恋愛小説を読んでもちっとも面白くなくなるって事ですね。
「あのころ僕達は・・・と言えるのはまだ青春。」だと。
で、実際問題私は「夜のピクニック」が面白かったかと言うと・・・
読めた!!(ぎりぎりセーフ!)と言う感じ\(;゚∇゚)/
内容は、歩行祭という一晩中かけて歩くという行事をとおして、貴子と融の二人(実は異母兄妹)がようやく話せるようになる、というお話。
確かに、高校時代はこんな感じだったかも?うーん。どうだろ?
けれど、例えば同じ学年になさぬ仲の異母兄がいたら、なんかイイかも?って言うような感覚はあったかもしれない。
今だったらぜんぜん嫌だけど。
夜のピクニック (新潮文庫) 著者:恩田 陸 | |
ちなみに、融の親友の、忍君が”本には読む時期がある”って力説していたところが心に残りました。
たぶん私がいま「ナルニア国物語」を読んでも面白いけど、面白いだけで、読むべきとき、小学生のころに読んでいたら、私を形成する一冊になっていただろう。という話。
そうそう、逆に昔読めなかったのも今は読めるようになっているはず。
35歳の私が今読むべき本は、何だ?(昨日買ったのはあたしんち14巻・・・)
あたしンち 14巻 著者:けらえいこ | |
もうこれは我が家では鉄板。 (だが、これじゃない気がする) 自分がだんだん「みかん」→「母」に感情移入していることに気づくΣ( ̄ロ ̄lll) |