iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

今日読んだ本「高遠少年の事件簿」「島耕作の事件簿」

 レンタルコミックで事件簿つながりで借りた2冊。

正直、金田一少年をどこまで読んでいたか全く思い出せなくて、確かにこのトリックには見覚えがあるので読んだような読んでないような。ある意味もやっとしっぱなし。

 

 

それにつけても、高遠少年は常にモデル立ちというかタカラジェンヌのような観客を意識した美しい所作。

なるほど、生まれながらにマジシャンなんですな。

 

 

島耕作の事件簿 (モーニング KC)

島耕作の事件簿 (モーニング KC)

 

こちらは、まさしくバブル崩壊直前の、島耕作がまだ課長くらいの話である。

よくわからないがいつものワンナイトラブの末殺人事件に巻き込まれる島耕作

目が覚めたら全裸の美女(ただし死体)と同衾していたという果てしなく島耕作っぽい導入部。

ただし、事件簿つけりゃいいでしょ、というやっつけ仕事ではない。

原作は天樹征丸名義で「金田一少年の事件簿」や「探偵学園Q」などを描いている 樹林伸さん。

というわけで、島耕作もしっかりミステリしておりました。

作中は90年代初頭か?当時のでっかい携帯電話とかポケベルとか懐かしの探偵道具がでてくるので、そこもお楽しみなのである。

 

平成っぽさというより昭和っぽさを味わいたい方にオススメ。

 

 

素直にびっくりすごいな!「ABC殺人事件」

 

 

アガサクリスティーABC殺人事件を読んだ。

正直、古典だしそんなに期待してなかったんだけど、最後バタバタとポアロが謎ときするにあたって、舐めてましたごめん!と心の中で詫びるはめに。

いやーさすが、阿笠博士。ちゃうけど、さすがっす!

 ABCというイニシャルを記したいたずらのような手紙が探偵ポワロのところに届く。だが彼の不吉な予感どおり、アンドーバー(A)でタバコ屋の老婆アリス(A)が殺害される。勝ち誇るかのように第二の手紙はベクスヒル(B)での事件を予告し、カフェの給仕女ベッティ(B)の死体が海岸で見つかる。図に乗った犯人はチャーストン(C)での殺人を予告、ポワロや警察を嘲笑うかのようにカーマイケル卿(C)を殺害する。そして次はドンカスター(D)だ…すべての死体のかたわらにはABC社の時刻表が。無差別殺人を趣味とし、ポワロに特別な恨みをもつ者のしわざなのか? 灰色の頭脳は悩みに悩む。脂の乗りきった時期のクリスティの傑作。

見立て殺人とはちょっとちがうけど、ABCの順番にAがつく地名でAがつく人物が殺される。ポアロに挑戦状を送りつけて。

予告された殺人を防ぐことができずCまで進んでしまい苦しむポアロ達。

 

登場人物は皆それぞれ何か嘘をついてそうで、一筋縄ではいかんし、そもそも警察がポンコツな上にポアロに否定的。

何気に外国人(ポアロはイギリスにすむベルギー人)差別のようなものも感じつつ、灰色の脳細胞を働かせております。それにしても、ポアロってなんかかわいいな。

褒められると、謙遜できないところとか。

 

完全に日本でのお話に置き換えられたコミカライズもあるみたい。

一巻だけ読んだけど、絶妙に名前が英久保嘉門(えーくぼくあもん?)って感じに置き換えられております。

 

 

ミステリの古典を押さえておきたい方や素直に名探偵コナンの元ネタを知りたい方にもおすすめ!

 

ちなみにコナン君では、ポアロといえば毛利小五郎探偵事務所の下にある、安室さんのバイトしている喫茶店の名前ですな。

こーゆーザ喫茶店っていうお店にさらっと入れるようになりたい。(そもそも少ないし、敷居高い気がして・・・)

 

美麗の一言に尽きる 乱歩アナザー

 

乱歩アナザー -明智小五郎狂詩曲-(1) (マガジンエッジKC)

乱歩アナザー -明智小五郎狂詩曲-(1) (マガジンエッジKC)

 

 

江戸川乱歩の黒蜥蜴、のコミカライズ乱歩アナザーを読みました。

美しい乱歩と可愛い小林少年、そして緑川夫人?

原作では確か美しい麗人で、男装もしてたけど夫人だったはず。

この話では、寂しさを抱えた緑川少年になっておりました。

そして、緑川少年が黒蜥蜴になるエピソードも挿入されていて、ところどころ原作とは違ってきてます。

 

しかし、原作の最後は滅多にない明智小五郎のラブシーンで好きだったんだけどなー

 

それにしてもこの明智小五郎は、正しく真っ当に小林少年を愛しているので見ていて微笑ましかった。

 

とはいえ、私3巻未読。さっきアマゾンで見たら発売されてたので、もしかしたら小林少年を別の意味で愛し始めてたりするかもしれない。

 

別の意味で、といえばこちらの青猫。

これも小林少年が出て来ておそらく明智小五郎シリーズがモチーフなのですが、こちらは小林少年を!

というか、小林少年と!

私の口からは説明できませんがそう言う展開。

いわゆるBLでござった。

 

だって、読み放題だったし。と、言い訳なんてする必要ないんですがね。どうも照れちゃうね。

 

これも、絵が美しくてストーリーも適度に引き締りミステリーとして良作。

 

なのでここは含みを持たせておく。

乱歩アナザーも、今後どうなってるかはわかりません。

 

で、もう一つ小林少年がらみの漫画。

 

 

こちらはまだ一巻しか読んでないけれど、これまた明智小五郎と小林少年の組み合わせ。

とはいえ明智小五郎が謎めいていてどんな人物がわかりません。

 

3つの中では最も謎解きの要素が強いく、しかもオリジナル度も半端ない。

小林少年が実は女の子だったという。あ、ここまでなら別にネタバレではなく、割と早々に出てきますから。

短パンが眩しいですな。

ですよね?!の連発「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」

 金田一耕助のコミカライズ、ではないけれど、超有名な「金田一少年の事件簿

これも学生時代ずいぶん集めていましたが、いつの間にやら処分してしまっていました。

 

しかし!このご時世になってこんな面白いスピンオフが出るなら、予習復習用にとってけばよかった~~

 これ、金田一少年にトリックを暴かれる犯人目線のギャグ漫画なんですが…

ですよね!と連発したくなることしきり。

 

例えばアリバイ工作のために、包帯で顔を隠してホテルにチェックインする犯人が、

「この怪しさでなるか?チェックイン!」って思ってたり、

偶然同行する金田一少年に、「くそっ!孫か、孫ならぎり行けるか?」と思ってたり。

(いけなかったけど)

とにかく、確かに犯罪者はラクじゃないのがよくわかる!

 

 

最新刊の4巻では「魔人遺跡殺人事件」が元ネタでしたが、まったくもって記憶になく、むしろ犯人わかっちゃったけど元ネタ読みたくなりました。 

 きっと、横溝正史世界観の良作の予感がする。

 

ちょっとだけ、こちらで読めるようですよ~

 

pocket.shonenmagazine.com

こういうの待ってました!「本格ミステリ漫画ゼミ 」

 金田一耕助ラブが高じて?去年は何冊かのコミカライズに手を出しました。
きっかけはコンビニで見つけたこちらの本。


足を棒にしてさがしまわりましたが、落ち着いて考えたらなんと、Amazonでも買えたという・・・あと一冊ありますが、Amazonでも出てきませんね~

 

やっぱ、足を棒にして買っといて良かった。

 

 

これ、つのだじろう(あの「恐怖新聞」のヒトですね)が犬神家の一族をコミカライズしているという、異色中の異色作。

これを最初に読んではいかん!とは思いますが、原作を知っての上なら数ある「犬神家の一族」の映像化やコミカライズの中で群を抜いて原作から遠のいております。

 

 

 

ちなみに、横溝正史のコミカライズといえばこのヒト JET。

ホームズなんかもコミカライズされている方。たぶん男性?ですね。

絵がちょっと苦手。

少女漫画っぽくて美しいのはのは長尾文子。しらべたら、Amazonで値段高騰してた・・・

 5000円近くなっています。あー足を棒にしてよかった!

まんがでイッキ読み!金田一耕助ミステリーSP (ぶんか社コミックス)

まんがでイッキ読み!金田一耕助ミステリーSP (ぶんか社コミックス)

 

私は一番この人が、金田一耕助コミカライズに向いている!!!と勝手に思っております。

ちなみに長尾文子は、 やはり、金田一耕助コミカライズを多くてがけた影丸の元アシスタントなんですって。

へ~~ほ~~~

 

っていう、そんな細かいことをよろこぶ一部の(私のような)人間のための本がこれ

横溝正史や、江戸川乱歩に至ってはちゃんと章立てで紹介されています。

もうね、読みたい本が増えて困るってやつですよ。
Amazonのページでかなりの数の本が紹介されていますよ。

 

コナン君や金田一少年の事件簿についてはもちろん、懐かしのパズルゲームハイスクールも。これ、結構本格ミステリー途中でちょっとエッチ路線になっちゃったんだよなーたしか。

お色気路線というか。。。求めてないのに。