ミステリーランドの「野球の国のアリス」をよみました。
このシリーズは少年少女向けと謳っていますが、ホント素敵な装丁だし、字も大きくて大変読みやすい。去年のこのミスにも2冊もランクインするなどクオリティーにも定評があります。
さて、このお話は「不思議の国のアリス」をベースにしたファンタジーな作品。
とても才能のある少年野球チームのピッチャー、アリスは6年生。
春からは女の子だからという理由で野球を辞めなければなりません。
自分でもこの先、体格差が出てくればピッチャーとして通用しなくなることはわかっている。
それでも腹立たしような悲しいような気持をもてあましているアリスは、ある日不思議な鏡を通り抜けて、何でもあべこべの鏡の国に入り込んでしまいます。
ここで、我が町のチームが野球の「最終大会」つまり負けて負け続けて一番弱いチームを競う大会に出ることになったと知るアリス。
一番弱いチームを決めるなんて、なんて悪趣味。
アリスは飛び入り参加をして、チームを勝たせたいと思いますがここで大失敗。
それでもこんな鏡の国を少しだけ変えたいと、仲間と一緒にある計画を立てるのです・・・
このお話、何より北村氏による前書きがとっても良かった。
ここは、ぜひぜひほんとうの子供の時に読みたかったと思います。
そして、こんな先生が居たら幸せだったのになーとつくづく思うのでした。
2時間くらいで読めるので、子供向けと思ってこのシリーズ未読の方は、MOTTAINAI!