iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

今年は見てみるか箱根駅伝「風が強く吹いている」

 今日から箱根駅伝が始まりますね。
 実は私はスポーツに関しては観る才能すらなく、野球は結果だけ判ればよいので、朝のニュースのスポーツコーナーでおなか一杯。
 サッカーに関しては未だにオフサイドの意味がわからん。ましてやラグビー・・・全然わからん!

 今まで旦那が長距離陸上選手だったにもかかわらず、一切マラソン中継に興味がわかなかった私。それどころが、テレビでだらだらと中継する存在意義すら疑っておりました。

心の中で「順位だけわかればいいんじゃない?」って思ってましたよ。ええ。

しかし!って、びっくりマークつけるほどのことではないのですが、今年は駅伝を観てみようと決意しています。
この本を読んだからなのですが、良かったですよ~直球勝負の青春小説。(って、アマゾンのレビューに書いてあったんだもん!)。

 でも、血を吐きながら熱血!ではなく、あくまで緩く。

 陸上競技に全く理解も興味も無い私が、引き込まれて最後には少し涙まで浮かべてしまった。やっぱり、三浦しをんはすごい!

 今まで全く知らなかった、というより、想像してみることさえ無かったけれど、選手同士の駆け引きとか選手の配置、心理戦・・・
 駅伝ってただ走る競技じゃないんだね~

 そう言えば、アナウンサーが「今しかけるか?」とか言ってるもんねー
あれも今まで何のことだか理解してなかったけど、駅伝って出来るだけ早く走る。ってもンじゃなく、どこでどのペースで走る。とか、相手の出方によって走りを変えたりする、頭を使わねばならないものなんですね。

 心に残るフレーズは「ただ早く箱根に行きたければ小田急ライナーに乗ればいいんだ」と言うようなせりふ。
 10人で箱根に行って帰ってくることに意味がある。早いランナーではなく強いランナーになれ。なるほど~

 旦那に、走ることの楽しさを聞いたときに
「最後は心の強さが試されるところ」
みたいなことを言っていましたが、(全然私には伝わっていなかったのでマラソン中継は見せてあげなかったのだが)今なら少しわかるよ!

 今年は新春お笑い寄席じゃなくて箱根を見せてあげるよ。

 走る、ということから縁遠くなって久しい私も、中学時代に持久走で「無理、絶対!」っと思った後にくる、全身の空気が入れ替わって身体が燃えるような感覚を思い出しました。

 ジョギングくらいならやってみてもいいかな?(思っただけ)

風が強く吹いている

著者:三浦 しをん

風が強く吹いている