お盆休み、結構軽い気持ちでこちらのノンフィクションコミックスを読んだ。
ニュース番組でよくお目にかかる事件なのだが「カワイソウねー」くらいの薄い考えしか持っていなかったので、今回読んで良かったと思っている。
愛らしかった娘、明るかった姉、めぐみはいつも太陽のように横田家の中心にいた。だが、その光は突如奪われた。北朝鮮による拉致-13歳のいたいけな少女が、凶悪な国家犯罪に巻き込まれたのだ。これは、四半世紀を越える横田家の苦悶の日々と、事件を究明していく者たちを描く怒りと悲しみの記録である!
私は怖がりなので基本的に全世界に向けて政治的なコメントをすることはしない。
世の中にはいろんな考え方を持っている人がいるので、たいしてひと目に触れることのないこの文章でも、たまたま行きあった狂犬(とか言うな私)に噛みつかれたら嫌だというのが本音だが、もともとノンポリだというのが大きい。
このマンガについての感想も、あの国やあの人についてどう思うかと言うのは控えたい。
むしろ、横田さんご夫婦の忍耐強さと愛情の深さに心打たれた。
確かに、娘が行方不明になったら悲しいしその喪失感を抱え続けて生きることになるだろう。
でも、自分だったら20年も30年も探し続ける事ができるだろうか。
生活に押し流されて、神隠しなどという言葉をもちだして、仏壇に祀ってしまわないだろうか。
でも、横田さんたちは手を引かなかった。実名出して声を上げた。
当たり前のように考えていたけど、名前を出さないこともできたんだんだなと思う。
日本中に名前を知られる様になることで、いつも正しい行動を自らに課さなければならないし、弟たちも普通の生活が送れなくなる。
なにより、拉致された娘がそのせいで向こうでなにかされるんじゃないか、という思いもあったようだ。
それでも、名前を出して戦った。今も頑張ってらっしゃる。
お父さんは残念ながらこの間亡くなられたという知らせを聞いた。
お母さんが生きている間に、母娘の対面ができることを心から祈る。
上下巻で小一時間で読了できるので、ぜひ。