iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

個性ってなに?「虫めずる姫君」

暴風が吹き荒れている福岡です。

週末は、生まれてはじめて母として家庭訪問・・・

うちの娘1号は新一年生なんですが、学校で些細なことでないているらしい。

例えば「私の分のストロ-がない」とか(ただの配り忘れじゃん!)

「私の分のプリントがない」とか(だから配り忘れじゃん!)

その他とにかく良く泣いてるらしいです。

家ではケロリとしてるから、ぜんぜん知らなかった。(いや、予想はしてたけど)

それよりも、朝行きたくない~~[E:weep]って泣くのがないので、親は安心しきってた。

それより、「泣かせた○○君」がかわいそう。

うちの子の泣くのはある意味テロだからね-

我が家では泣いたら得なことが起こる、ってかんじには育ててないつもりなんだけど[E:think]

ま、泣き虫も個性とおもってください、先生。

個性と言えば、個性的なおひめさまのお話。

虫めづる姫ぎみ(むしめづるひめぎみ) (日本の物語絵本)

著者:森山 京

虫めづる姫ぎみ(むしめづるひめぎみ) (日本の物語絵本)

日本の古典のなかで、ユニークなお話として有名ですよね。

わたしはマンガでよみましたが、こんな絵本も出てるみたい。

堤中納言物語―マンガ日本の古典 (7) 中公文庫

著者:坂田 靖子

堤中納言物語―マンガ日本の古典 (7) 中公文庫

坂田靖子さんが描いたマンガもとてもおもしろかったんですが、絵本も読みやすく子ども向けに説明も多く入ってました。

当時の女性達の化粧は眉を剃って丸く描くのに、このお姫様は眉はそのまま、お歯黒もしない。とにかくノーメイク(でも美人)

そして、毛虫が大好き。毛虫を近所の子供達に集めさせたりとだんだん風変わりな姫君と噂が立ってしまいます。

そんななか、物好きというか女好きな公達(いかにもな感じの)が姫に作り物のヘビに歌を添えてを贈ります。

さすがの姫もこれにはちょっとおろおろしてしまいます。

悪趣味な贈り物に突っぱねる返歌をして、姫はまた虫取りに明け暮れるのでした。

これって、結構考えさせられる話ですよね。

結局、姫は嫁に行かずに一生虫を愛でて暮らしたのかな~

それはそれで、幸せだったのでしょうね。人からどう思われようと自分のやりたい事をする姫。

しかし親としてはどうなのよ~とも思うようになりました。大人になったわね、私。

絵は、村上豊さん。昔話の挿絵を描かせたらこの人でしょ。

にじみを活かした水彩がとユニークな絵。スキだわ。