iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

しゅんしょくうめごよみ と読むらしい「春色梅児誉美」

マンガ日本の古典31巻。春色梅児誉美は江戸後期の戯作者(でいいのか)為永春水の書いた作品で、内容は、江戸深川の遊里を背景にした、色男をめぐって芸妓や許嫁(いいなずけ)たちが真心と意気地を尽くす話。

・・・笑えるくらい都合よくお話は収束します。だって、偶然出会ったはずの恋のライバルや関係者たちが、生き別れの親子だったり姉妹だったり恋仲のものだったり・・・ってそんな!!
しかもラストは一人で二人も嫁にもらっちゃってますよ、この色男は。色男の偉大さをあらわすためにちょっと太字にしてみました。

作者は酒井美羽さん、私の認識では少女漫画界ではレディコミ寄り(ちょっとエッチ)だけど違うかも知れない。絵もとってもかわいくてしかも、ラストが全て丸く収まるところが好き。あとがきが漫画になっているところもよかった~
前回読んだ「曽根崎心中」と「好色五人女」と同時代にかかれているど暗いお話とちがい、まさしく「春色」パラッパッパパー(マクドナルドのCM)って感じである。