新聞広告を読んでからずっと読みたいリストに載っていた蜜蜂と遠雷。
ピアノコンクールに参加した4人の若者を中心にした、まさしく胸熱くなる成長と青春の物語。
そこには、才能とか天才、努力とか挫折、若いことに味わっておいてほしいものがてんこ盛り。(こういうのを群像劇って言うのか。なるほど!)
音楽というものに打ち込んで、そのさらに先にたどり着く者たち。そこへ行くことができない者たち。葛藤やほろ苦さが最後は喜びに変わるほんと良い話だった。
私は、全然音楽をやらない人間だけどもそれでも感動した。本屋大賞であることがうなずける。
内容(「BOOK」データベースより)
私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!
そもそも、この小説は絶対に小説でなければできないことをやろうと決心して書き始めたものだからだ。
と作者恩田陸さんが書いているように、この話は小説だから表現できること、というより、小説じゃないと表現できないのではないか?と思う場面が多い。
例えば、粒のそろった音。・・・正直わかる気がしない。
音の壁、立体的な音っていうのもきっとわからない気がする。
だって、ノーミュージックイエスライフ、音楽を聴くときは必ず歌詞を知りたいタイプなんで、音感というものがない。
とはいえ、読書中たくさん出てくる音楽はどんな音か聞いてみたくなること間違えない。
全く一つも脳内再生ができなかったので、あとでググろう・・・・と思うことしきりだった。
で、読了後ちらちら調べてみると、どうやら映画化するらしい。
先ほど引用した作者の言葉も実は映画のサイトに載っていた文章。
小説じゃないと表現できないと思っていたけど、っていう展開らしい。
映画化となればキャスト気になる~
お!みんなイメージぴったりやんけ。
マサル、のイメージが私の中であんまりぴんと着てなかったから、この写真を見てなんかすごい得した気分。(日系でラテン系でキラキラ王子様キャラ)
あと、影の主役高島明石、松坂桃李らしいですな素敵。
映画なら音楽と一緒になってるので絶対より素晴らしくなると思う反面、言葉で書かれた「粒のそろった音」とか「立体的な音の壁」なんていう「ノー音感人間」にはどう伝えるのかも気になるところ。
ちなみにこんなのもあるらしい。ちょっとほしい。