iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

タイトルで敬遠しない「おしっこぼうや」

タイトルだけ見て、一部マニア、おしっこうんこ好きの子供たちのためのあほらしい絵本か?と思っていたのだけど、全然違いました。はずかし~

サブタイトルは「せんそうにおしっこをひっかけたぼうや」

ベルギーのブリュッセルに伝わるあの「小便小僧」のお話です。

内容は、戦争中に親とはぐれた小さな男の子が、塀の上から兵士たちに「おしっこ」をかけてしまい、人々は釣られて笑い出しとうとう戦争が終わってしまったというもの。

常々やや悪趣味に感じていたあの白い像は平和のシンボルだったのですね~

4歳の1号には「戦争」というところの重さよりも「おしっこ」というところのみをよろこんでいる感はあるものの、ジーンとくる絵本です。

作者はイラストレータとしても活躍中らしく、ポップでかわいらしい絵です。

おしっこぼうや
ウラジーミル・ラドゥンスキー作 / 木坂 涼訳
セーラー出版 (2003.7)
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