iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に読書録。読み終えた本がこのまま砂のように忘却の彼方に忘れ去られるのが申し訳ないので、書き留める。要は忘れっぽい読者の読書日記。

なかなか良かった「からくりからくさ」

梨木 香歩さんといえば、映画「西の魔女が死んだ」(もう公開されていますか?)の原作者です。

映画「西の魔女が死んだ」オフィシャルサイト http://nishimajo.com/top.html

映画のおばあちゃんも素敵ですね。先日亡くなられたターシャ・テューダを思い起こされます。

この「からくりからくさ」梨木さんの本で初めて読んでみました。なんとなく、ファンタジー、子供向け(ファンタジーが子度向けと言うわけではなくヤングアダルト向け)なのかなと思って手がでてなかったんだけど、うわー、実はこれミステリーとしても読めるんじゃないかしら。とても面白かった。

内容は リカさんという人形を大切にしている蓉子たち20代前半の女性4人が、共同生活を送る話。

みんなで、食費を浮かすために「雑草イーター」となり、庭の草花をどんどん食べてみたり、蓉子の染色した糸で機を織ったり、手仕事を楽しむ様子がよく描かれています。

リカさんをつくった人形師を絡めた宿世の縁の話と、タイトルにあるとおりからくさ模様について話が、まるでミステリの謎解きのようで楽しめました。

先ほどアマゾンをのぞくと、「りかさん (新潮文庫) 」のルーツになるお話(なのか続編なのか?)のようですすねぇ。

「宿世の縁」の部分がちょっとややこしいので、私の頭の残っているのはいろんな雑草にチャレンジした彼女達が「ボロギクはおいしい」というところだけ。

ちなみにボロギクってどんなんかといいますと・・・こんなんです。

http://www.ne.jp/asahi/delphinium/ran/noyama3/borogiku.htm

ボロは、襤褸をまとったような、のあのボロ。あんまりと言えばあまりなネーミングですが、よく見かけますね。そうか、おいしいのかぁ。

って、それしか残ってない私の頭ってどうよ[E:delicious]

からくりからくさ (新潮文庫)