四島祐之介の「アナヅラさま」を読んだ。
表紙にも描かれている顔の真ん中に大穴が空いた「アナヅラ様」だが実際にこういうモンスターが存在している訳では無い。
穴は、ただの穴だ。
天然の大きな穴を人間が「怪物」にしてしまうのである。
穴が怖いと言うよりも穴を「利用」する人間のヤバさが怖いミステリーなのだが、事件の謎をずっと追っていた探偵が、最後には闇にとらわれてしまうラストシーンが、良かった。
おお、そう来たか。
今回の主人公は 女性ながら180センチを超える美丈夫でしかもボクシングが強い!腹筋なんか6つに割れているカッコイイタイプなのだ。
本当は彼女にはずっとかっこいいままでいてほしかったし、助手くんとのわざとらしい会話も、まあ楽しかったのだが予想を超えた終わり方でとても意外。
女性たちの失踪と怪異の噂がどうつながるのかが気になり、先を確かめたくて読み進めたが、たくさんの人物が死にすぎるので、こういうのがあまりスキではない人も多そうだ。
土地に根づいた言い伝えと現実の事件が重なりといった、言い方が悪いがよくあるパターンにまた一つ新しい切り口が追加されている感じ。
最後のシーンを読むだけでも価値ありかも。
顔にぽっかり穴のあいたバケモノが人を攫って、穴の中に吞み込んでしまう。バケモノの名は「アナヅラさま」。
――ある地方都市で女性が相次いで行方不明になるなか、そんな噂が囁かれるようになった。行方不明者の捜索依頼を受けた探偵・小鳥遊穂香は、都市伝説の裏に連続殺人鬼がいると睨み、調査を進めるが……。一方、「アナヅラさま」と呼ばれる一連の事件の犯人は、想定外の事態に陥っていた。
次に読みたい本
土地の言い伝えと家族の問題が絡み合うホラーといえば「ぼぎわんが来る」怪物だけでなく、人間の内面の怖さという面でもつながる
これも更新しないとなぁ~
いよいよ、明日からお盆に突入。あいにくカレンダー通りに営業している会社なので休みではないが、他の人が休むので比較的暇になる。
働いているのが馬鹿らしくなるのだが、その気持をなんとなく共有したかのようなゆるい感じも、なかなかスキ。
