有栖川有栖の「赤い月、廃駅の上に」を読んだ。
よく見たら表紙がとってもおしゃれ。
作者お得意の鉄道ミステリーかと思いきや、鉄道怪談とのこと。
かなり読みすすめてやっと「あら、なんかいつもと違う」と気づく。
それにしても、この人の文章ってやっぱり読みやすいのだと再確認。
久しぶりにKindle本で自力で読んだのだが、(お陰で読了まで相当時間がかかったのだが)読みやすいお陰で他の本よりはスイスイ読めた。
趣の異なる10の短編がが収録されている。
掲載作品リストはこちら。
- 夢の国行き列車
- 密林の奥へ
- テツの百物語
- 貴婦人にハンカチを
- 黒い車掌
- 海原にて
- シグナルの宵
- 最果ての鉄橋
- 赤い月、廃駅の上に
- 途中下車
表題作の「赤い月、廃駅の上に」は怪談と言うかホラーというか。
冒険旅行にでかけた青年が出くわした怪異。
~間違った時に、間違った場所に居合わす~という英語のことわざがあるらしいが、まさしくその体験。
なにかわからない、見えない恐ろしさ。そして、数年たった今でも去らない恐怖。
いや、怖か~
「海原にて」も面白かった。近未来の海原で乗り合わせた船上のクルーたちと語りある海の怪談。おや、鉄道でてこないじゃーんと思いきや最期にでてきた。
なんと「新幹線の幽霊」どんだけ~な設定でも、そんなに違和感なく読めてしまうのは、しかも何だが美しいと感じてしまうのは流石。
鉄道がいざなう、異界への扉――。ミステリ作家が描く、初の本格幻想怪談集。
廃線跡、捨てられた駅舎。赤い月が昇る夜、何かが起きる――。17歳の不登校の少年が一人旅で訪れた町はずれの廃駅。ライターの男と待合室で一夜を明かすことになるが、深夜、来るはずのない列車が不気味な何かを乗せて到着し……(表題作)。温泉地へ向かう一見普通の列車。だが、梢子は車内で会うはずのない懐かしい人々に再会する。その恐ろしい意味とは(「黒い車掌」)。鉄道が垣間見せる異界の姿。著者新境地の鉄道怪談!
次に読みたい本
「海原にて」で紹介されたエドガー・アラン・ポーの「ナンタケット島出身のアーサー・ゴートン・ピムの物語」

