葉真中顕の「W県警の悲劇」を読んだ。
初めてこの人の本を読む。
またもや読まず判断で勝手に純文学系しかも沖縄の話を書く人と思っていたので、沖縄全く関係なくて驚く。
誰と勘違いしてたんだろ?※
さてこの本、最初から警察=正義の味方の方程式をぶち壊してくれて面白い。
警察小説って熱い男たちが友情と正義を声高ではなく渋く見せる、っていうイメージだけど、この本ま全く「っぽく」ない!
表紙からもわかるように、女性が主人公だ。しかも何やら禍々しい影のようなものが二人の周囲を覆っている。
正義の味方でもない。じゃあ、清濁併せ呑む(せいだくあわせのむ)ダークヒロインかと思いきや、それも最期の最期で裏切られる。
各話、女性警察官を主人公に据えた連作短編集なのだが、すべての話は、女性ではじめて警視に上り詰めた松永菜穂子が出てくる。
女性たちはみな彼女の存在を心の支えにして理不尽な男社会の警察という組織の中で頑張っている。
確かに、警察官は旧態依然としていそうだものね。正義を守る立場の人たちの特殊性というか。
いやーそれにしても「W県警」って和歌山県警以外あるっけ?
旧態依然としたW県警で女性初の警視に登りつめた松永菜穂子。彼女が抱える秘密とは…。ネタバレ厳禁!前代未聞の警察小説!
=================ドラマ化され話題を呼んだ前代未聞の警察小説、待望の文庫化!=================
【あらすじ】
W県警の熊倉警部が遺体となって発見された。彼に極秘任務を与えていた監察官の松永菜穂子は動揺を隠せない。県警初の女性警視昇任はあくまで通過点。より上を目指し、この腐った組織を改革する。その矢先の出来事だったのだ。「極秘」部分が明るみに出ては県警を揺るがす一大事だ。事故として処理し事件を隠蔽できないものか。そんな菜穂子の前に警部の娘が現われ、父の思い出を語り始めた……。えっ!? えっっ!? えっっっ!?
各話に仕掛けられた仰天の仕掛けに、卒倒すること間違いなし! 前代未聞の警察小説、登場!
次に読みたい本
※どうやら私は芥川賞作家、「目取真俊」と勘違いしていたようだ。(調べた)
「葉真中顕」と「目取真俊」・・・多分三文字苗字で一文字名前かつ難読という共通点だわ。いやー
自分の脳のセレンディピティっぷりにびっくり。(ものは言いよう)

