吉田 修一の「ミス・サンシャイン 」を読んだ。
あらすじに「最高に泣ける」と書いてあるが、最高かどうか知らんけど泣いた!
戦後の伝説の大女優「和楽京子」と大学院生の「一心」の交流を描いた作品。
交流、と書いたけどこれは一心から50歳以上年上の女優への恋心。
何十年も前、彼女がもしアカデミー賞を受賞したら読むはずだった原稿には、
彼女が長崎で被爆したこと。その時に一緒にいた親友のカナコは原爆病でなくなり自分は生き残った事。
みなさんも、誰かを失って寂しくて眠れない夜には「だんちゅう」というツボを押してみてください。
そう書いてあった。
一心も、実は幼い妹をなくしている。その喪失感を重ね合わせている。
あまりにも歳が離れすぎていて、立場も違いすぎていて一心自身がこれが恋なのか判らなくなってしまうのだが、いい恋をしたんだよ!と教えてあげたい。
早世するかなこも一心の妹も奇遇にも「私をかわいそうだと思わないでね。私が幸せだったことを覚えていてね」と言い残す。
残された人たちの胸の痛みを思うとまた泣けてきた。
そして、胸の真ん中にあるだんちゅうというツボをゆっくり押すという儀式は和楽京子が、胸の痛みをなんとか抑えるために編み出した方法なのかもしれない。
何度も何度も、彼女はこの胸をそうやって押さえてきたのでしょう。
読後涙が止まらない一冊。
Audileで聞きました。
最高に泣ける、吉田修一
心に傷を負った大学院生・岡田一心は伝説の映画女優・和楽京子こと石田鈴の自宅で荷物整理を手伝うことに。引退した今なお美しい鈴さんの胸に秘められていた波乱万丈な映画人生、原爆が奪った運命と大切な人たち――その過去に触れるうち、一心の胸にあたたかな光が灯る。清冽な感動に包まれる島清恋愛文学賞受賞の傑作長篇。
次に読みたい本
吉田修一の本は頭が痛くなるくらい泣いちゃう事があるので、マジで要注意なのよ!
