iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に忘れっぽい私の読書録。最近はもっぱらAudibleで聞く読書

「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」服を捨てたら自分が見えた

昼田祥子の「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」を読んだ。

タイトルだけ見ると、ファッションエディター歴22年の著者が教える「おしゃれな人のクローゼット整理術」みたいな本を想像する。似合う服の選び方とか、残すべきベーシックアイテムとか、収納ケースはこれがおすすめです、みたいなやつである。

ところが、昼田祥子の「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」は、思っていたよりずっと内省の本だった。断捨離本というより、ちょっと禅。いや、もしかしたら自己啓発、場合によってはスピリチュアル寄りかもしれない。

服を減らすこと自体が目的なのではなく、「なぜ自分はこんなにたくさんの服を持っていたのか」を見つめ直す。ここが面白かった。

誰かにどう見られたいか。ちゃんとしている人に見られたいのか。おしゃれな人に見られたいのか。若く見られたいのか。余裕がある人に見られたいのか。

そういう他人目線で積み上がっていった服を一枚ずつ見直していくうちに、「では、自分は本当はどんな自分になりたいのか」という話になっていく。クローゼットの話をしていたはずが、気づけば人生の軸足の話になっている。服、急に責任重大。

「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」というタイトルはかなりハウツー本っぽいが、実際には「服を通して自分の執着を見つめる本」と言ったほうが近い気がする。

 

そして、一般的な断捨離やミニマリスト本と少し違うなと思ったのは、捨てることを絶対善にしていないところである。

 

この本では、捨てる。でも、買うことも自分に許す。

ここがなんだか人間らしくてよかった。もう二度と買いません、私は物欲を捨てました、みたいな仙人ルートではないのだ。服が好きだった人が、服との付き合い方を変えていく話なのである。

著者の考え方で印象的だったのが、「我が家は中継点」という感覚だ。自分の家で活躍できない服なら、次の場所にリリースしてあげるべきだという考え方。

 

なので、この人はただゴミ袋に詰めて終わりではなく、できるだけリユースに回すそうである。ここが他の断捨離本にはない視点だなと思った。

たしかに、服にも旬がある。自分の中での旬もあれば、世の中での旬もある。まだ誰かのところで活躍できるうちに手放す、というのは、服好きならではの優しさなのかもしれない。

 

「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」は、服を減らしたい人だけでなく、「最近なんか身軽じゃないな」と感じている人にも刺さる本だと思う。クローゼットの中身は、単なる布の集合ではなく、案外その人の見栄とか不安とか未練とか、そういうものの在庫置き場なのかもしれない。

 

 

 

それにしても1000枚はすごい。ふと私はいくつくらい服を持っているのだろうと考えた。いや、数えないけど。

 

私の場合は本かも。読んでいないなら次の場所にリリースしてあげるべきかも知れない。

 

 

 

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クローゼットに収納術はいりません。
「クローゼット=本当の自分」にできれば、
勝手に整うものだから。 

ただ、自分の心地よさに従うこと。
本来の自分を生きるという覚悟を決めること。

捨てられずに人生を詰まらせているものに
向き合い、手放していけたとき、
人生はすごい速さで
自分でも思いがけない方向に進んでいきます。

1000枚の服を溜め込んだ
ファッション雑誌編集者の
人生を変えた「服捨て」体験と、
誰でもできるその方法を伝えます。 


●「縁が切れた服」を捨てる
●「他人のために買った服」を捨てる
●「心地よくない服」を捨てる
●「おしゃれでなければならない」を捨てる
●「似合う服を着る」を捨てる
●「全身くまなくコーディネート」を捨てる
●「いい服を着たい」を捨てる
●「プレゼントを使わない罪悪感」を捨てる etc.