中村文則の「彼の左手は蛇」を読んだ。
ある男の手記なのだが、かなり危なっかしい感じ。
言ってることはわかるけど全く同感できない。蛇進行の歴史などについて詳しく語れるが、彼が本当にいたいことは結局何だったのか。読み終わっても良く判らん。
途中途中「それについてはまだ書きたくない」という言葉が挟まる。
ひょっとして、彼の標的のモデルはドナルドトランプのなのかも知れない。
うん、面白かった。(んだと思う)途中で投げ出す事はできないけどだからといってわかりやすい話ではない。
この読後感はこの筆者独特のものだと思う。
<つまり言いかえれば、これはテロの書だ。誰も読んでは――>
3ヶ月前、「男」は仕事辞め、女性と別れ、世界中から失われた蛇信仰のあるこの地へ来た――平家が落ち延びたといわれるこの土地に。そして「この文章」を書いている。誰も読まない「この手記」を。
自分が人ではないと思っていた幼少時代の奇妙な記憶、有志によるQ山の毒蛇狩り、白蛇を祀る神社とその宮司、蛇を求める女、ある議員の死とそれを調べるQ署の刑事、ロー・Kというビジネスマン、そして......Apep。
いま男は、ある目的のために“1人”で動き出す。「現在や未来で、過去は変えられるんだよ。……起こったことは変えられないけど、その後の時間をどう生きるかで、過去の印象や意味合いは変えられる」(本文より)
世界も注目する作家・中村文則が贈る傑作!
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