彩藤アザミの「読むと死ぬ本」を読んだ。
わたしも死にます。
この本の感想を聞かれたらこう答えてください。と解説にある。
だがご安心を。
ほら、読んだあなたも…と脅してくる系のホラーかと思いきや、そうではない。
言霊的にあんまり死ぬ死ぬ言いたくないのだか、この本の中の死は、むしろ生きていることに感謝して思いを馳せる、メメントモリの意味合い。
売れないホラー小説家の視点から綴られる、ドキュメンタリーのような、私小説のような物語。
本人が語るその容貌は血色が悪く思か顔が真っ白で覇気がなく、そのくせ言葉づかいが急に悪かったりなんだか肩入れしにくいな、と思っていたら徐々に不安定になって行く。
ちょっとしたトリックが効果的に仕掛けられていて、最終的に物語が入れ子構造になっていく。
凝ってるなー。
なかなか実験的とも言える話で、怪異なのかヒトコワなのか。まさかのちょっといい話なのか?という感じで面白かった。
怖いのが苦手な人でも大丈夫!
ひらけば最後、死が訪れる――。
読書メーター 読みたい本ランキング 単行本部門 週間1位(集計期間: 7月29日~8月4日)!
それでもこの本を開こうとするあなたへ。
お急ぎでない場合は、身辺の整理を済ませておくことを強くお勧めします。
正直なところ、どこまで読んだら「この本を読んだ」という判定になるのか判断しかねるのが心苦しいところです。警告はしました。
かつてロシアには「読むと死ぬ本」が存在しました。
日本でも翻訳され、読者が本当に次々と亡くなっていったため、この世から消えた--はずでした。
今、私の目の前に現れた一冊の本。
この本を開いたときから、私の運命は狂い始めたのです。
【あらすじ】
ベストセラー作家を夢見ながらも売れない小説を書き続ける作家の私。ロシアで「読むと死ぬ本」と呼ばれる本を執筆し、謎の生涯を送ったセージャ・ダビニフスのドキュメントを書き上げ担当編集の氷上さんに手渡した。すると、「実は見つかったらしいんですよ、本物が。読みたくありませんか……?」と告げられた。あの伝承は本当なのだろうか。その呪いはどう現れるというのだろうか。私は興味をひかれつつもその日は答えを出さずに帰宅した。そして、その日、あの人に死が訪れた--。現代によみがえった本が、私の生活を侵食していく。いやだ、死にたくない。だれか助けてください。
次に読む本
なんとなく、言葉のリズムが同じよね。
20年以上積読しております!

