森バジル の「探偵小石は恋しない」を読んだ。
ずっと読みたいと思っていた「探偵小石は恋しない」がAudibleに入ったので早速読んでみた。
福岡が舞台のご当地小説として数か月前から書店で大きく展開されていたのも納得で、土地の空気をまといながら、ちゃんと“ネタバレ厳禁ミステリー”としての顔も立っている。
軽くて読みやすいし、何より言葉に対するセンスがいい作品だった。
タイトル「小石と恋し」とかね。
登場人物たちの名前が少し独特なのも、この作品では単なる味つけでは終わらない。そこにトリックの気配が混じっているのがうまいのだ。「蓮杖くんと恋情」も意図的なダブルミーニングなのかな?
「例え話の例えで個性出してくるの、キツッ」とか「正論きらーい」とか「ラブタケノコ」とか面白いセリフも多い。
して構成も見事だった。探偵事務所に持ち込まれる事件を描く連作短編かと思いきや、物語の背骨にはずっと一つの謎が通っている。「探偵小石は恋しない」は、その大きな一本を見えそうで見えない位置にずっと置いてくる。
かなり丁寧にヒントは出されているのに、私は最後まで気づかなかった。同じ人物なのに、ある要素によって名前が変わる。
その仕掛けが伏線として効いていて、ちゃんと冒頭から置かれていたのに、見事に引っかからなかったのである。悔しいけれど、こういう“まんまとやられた”読後感は大好きだ。すっきりした。
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ネタバレ厳禁。驚愕体験の本格ミステリ!
小石探偵事務所の代表でミステリオタクの小石は、名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ている。だが実際は9割9分が不倫や浮気の調査依頼で、推理案件の依頼は一向にこない。小石がそれでも調査をこなすのは、実はある理由から色恋調査が「病的に得意」だから。相変わらず色恋案件ばかり、かと思いきや、相談員の蓮杖と小石が意外な真相を目の当たりにする裏で、思いもよらない事件が進行していて──。
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今回、鈍器本として蓮杖くんの身を物理的に守った一冊

