iCHi's diary~本は読みたし、はかどらず~

主に忘れっぽい私の読書録。最近はもっぱらAudibleで聞く読書

「死んだら永遠に休めます」ホントひどいから読んでみて!

遠坂 八重の「死んだら永遠に休めます」を読んだ。

 

最終的に胸糞な結末だけど、一気読み。いやーでもこの身も蓋もないタイトル、本屋でも気になってたんだよネ。

 

主人公・青瀬の職場環境が、とにかく地獄だ。

朝9時から日付が変わるまで働くのが当たり前。いわゆる「出来損ない社員」を集めた隔離部署で、誰でもできる単純作業を延々と繰り返す。しかも上司はパワハラ三昧。

 

社畜、なんて冗談めかして言うけれど、忙しさが限界を超えると、人間は本当に何も考えられなくなるのだな、と読んでいて実感する。

 

青瀬が少しずつ人として壊れていく様子が、痛々しいほどリアルだ。うつ病になるって、たぶんこういう感じなのだろうな、と他人事ではなく思わされる。そして失踪したパワハラ上司から届く告発メール。「俺はこの中の誰かに殺された。」という一文と、部署の5人の名前。これは本当に殺人なのか、それとも――と、ミステリ的な引きも強い。

 

唯一そのメールに名前のなかった派遣社員・仁菜ちゃんが名探偵役となり、真相を明らかにしていくのだが、その結論があまりにも救いがなく、「そりゃあんまりでしょう」と呟かずにはいられない。

人間の尊厳を、ここまで平然と踏みにじれるものなのか。

 

アメリカでは、いじめた方が心の問題があるとみなされて特別な教育が施されると聞いたことがある。

そう、これは明らかにいじめである。最悪な職場が全員を狂わせている物語だ。

 

帯に書かれた「怖い怖い怖い怖い!!」は伊達ではない。

 

人が壊れていく過程も怖いし、底抜けの悪意も怖い。突然の退去勧告まで含めて、全部が怖い。

 

それでも最後に描かれる青瀬と仁菜の過去のエピソードが、かすかな救いになっている。大学生の頃、あんなに自由そうだった青瀬なら、きっとまた輝けるはずだ。

 

めちゃくちゃ肩入れする感想文になっちゃった。(恥)

ストーリーの内容には人々には憤慨しているけど、小説としてすこぶる面白かった!

 

 

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死んだら永遠に休めます

死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。容疑者は──部下、全員。発売前から「一気読み」「怖すぎる」と話題沸騰の、新しいストーリーテラーがおくる恐怖の“限界会社員ミステリ”!

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「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

読んでないけど…きっと、仕事を辞めるという判断もできなくなっちゃうんだろうな。