城平京の「虚構推理短編集 岩永琴子の出現」を読んだ。
1巻が面白かったので2巻目も。今度は短編集なので大変読みやすい。
九郎先輩と琴子ちゃんの関係もますます親密というかある意味コミカルになりいい感じ。
この話、一環の感想で「まるで京極堂シリーズのようだ」と思っていたが、2巻の紹介文では御本人登場。
お読みになればお解りになります。
ってホント上手い表現だなぁ。
妖怪やおばけのこの世の「怪異」を科学で解き明かそうとするのはまあ、普通なのだがこのシリーズは実際に妖怪や怪異の神様になった人間が、彼らの存在を隠すため、怪異を嘘(虚構)で通常のよの理どおりに捻じ曲げる話である。
かなり型破りだし、論理的というより屁理屈みたいなときがある。
今回は、「たぬきに騙された」話があるのだが、その話がふるっていて、
山中の寂れたドライブインに「うどんの自販機」がある。
何かわからないがとても美味しい肉が乗っている。たまたま食べた人物がとても美味しいので、もう一度来ようと思っても、二度と辿り着くことができない・・・そんな都市伝説があるのだが、実はこれ、うどんの修行をしている狸が他の妖怪たちに食べてもらうために置いている自販機。
まさしくたぬきうどん。
何の肉かわからないというところ恐怖ポイントに聞こえるが、これも実はたぬきが手に入れる事ができる、うさぎや鹿の肉(いわゆるジビエ)天かすではないらしい。
なんかもういろいろ面白すぎる。
まあ、この話がちゃんとミステリーになるのだからホントすごいなと思うのだ。
あまりにも気に入ったので、次の巻まで読んでしまった。読了は近い。
私たちは概ね嘘で出来ているのですけれど、理(ことわり)だけは通しているのです。お読みになればお解になれます。
――京極夏彦、歓喜!
全てが嘘なのに面白い。怪異【不合理】を虚構【不真実】でねじ伏せる、定石破りの屁理屈推理バトル!
井上真偽、驚嘆――!
妖怪から相談を受ける『知恵の神』岩永琴子を呼び出したのは、何百年と生きた水神の大蛇。その悩みは、自身が棲まう沼に他殺死体を捨てた犯人の動機だった。――「ヌシの大蛇は聞いていた」
山奥で化け狸が作るうどんを食したため、意図せずアリバイが成立してしまった殺人犯に、嘘の真実を創れ。――「幻の自販機」
真実よりも美しい、虚ろな推理を弄ぶ、虚構の推理ここに帰還!
次に読みたい本
今読んでいる巻では「妖狐」がでてくる。
たぬきも狐もどちらも化かすと言われているけど、狐のほうがずる賢いイメージだよね。たぬきは愛嬌があるというか。
昔話の時代、たぬきや狐以外にもたくさんの野生動物がいたはずなのに、
ウサギや鹿など他の動物は化けないのはなんでだろう?

